寒中見舞いはどんな時に出すの?

寒中見舞いはどんな時に出すの?

記事の監修者
市 川  愛 〈いちかわ・あい〉

市川愛

プロフィール
葬儀相談員
2009年に終活を考案し、週刊朝日の連載特集「現代終活事情」で提唱を始める。以後、講演活動、葬儀記事や書籍の執筆などを通して、正しい葬儀情報と終活を広めるための活動に従事している。著書に『現代葬がわかる本』(PHP研究所直販)など10冊がある。

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目次

寒中見舞いはどんな時に出すの?
寒中見舞いはどんなデザインを選べばいいの?
喪中はがきを寒中見舞いで送る場合の例文
相手が喪中とは知しらないまま年賀状を出した場合の文例
まとめ

寒中見舞いはどんな時に出すの?

一年で最も寒さの厳しい季節に送る寒中見舞いですが、最近では、年賀状を出せなかった時や喪中はがきの代わりに出す方も増えました。

ではどのような場合に寒中見舞いを出すのかご紹介です。

①寒さの厳しい時期で風邪や体調など崩していないか相手を気遣う季節の挨拶状

②年賀状をいただき、松の内までに送れなかった場合の返礼や年始の挨拶状

③相手が喪中で年賀状を送れなかった場合の年始の挨拶状

④相手が喪中とは知らないまま年賀状を出してしまった場合のお悔やみとお詫び

⑤自分が喪中であり、相手が喪中を知らずに年賀状をくださった場合の喪中の報告とお詫び

寒中見舞いはどんなデザインを選べばいいの?

寒中見舞いを送る目的や送る相手の状況に合わせてデザインを選ぶと良いでしょう。

■季節の挨拶状や年賀状の返信として送る場合
季節の風物詩や椿・梅などのスタンダードな絵柄が一般的です。最近ではカジュアルなデザインやおしゃれなデザインも増えています。

喪中のお知らせとして寒中見舞いを送る場合
喪中兼用デザインや控えめなデザインの方が良いでしょう。

喪中はがきの返信として送る場合
祝いの言葉を述べることはできませんので、少しでも気持ちがあたたかくなるような春らしいデザインがおすすめです。

喪中はがきを寒中見舞いで送る場合の例文

喪中はがきを送りそびれてしまったり、相手が喪中とは知らずに年賀状をくださった場合に寒中見舞いを使って喪中のご報告とお詫びをすることがあります。
その場合に記載する挨拶文の例文をご紹介します。

(例文①)
ご丁寧なお年始状をいただき誠にありがとうございました
喪中のため年頭のご挨拶を控えさせていただきました
あたたかな春の訪れまでもう少し 皆様ご自愛くださいますようお祈り申し上げます


(例文②)
ご丁寧なお年始状をいただき誠にありがとうございました
夫 郵太郎が昨年12月に永眠し 年頭のご挨拶を控えさせていただきました
本来ならば旧年中にお知らせ申し上げるべきところ年を越してのご報告となりましたことを深くお詫び申し上げます 春の暖かさが待ち遠しい日々ですが皆様お風邪など召しませぬようご自愛くださいませ

相手が喪中とは知しらないまま年賀状を出した場合の文例

近年は葬儀の小規模化が進んでいる影響もあり、訃報を広く知らせないケースも増えています。

相手が喪中だと知らない場合に年賀状を出してしまった場合には、すぐにはがきや電話などでお詫びをお伝えします。

松の内(1/7まで)に間に合わない場合には寒中見舞いの挨拶文にお悔みとお詫びを記載するのが良いしょう。
その場合の挨拶文の例文をご紹介します。

(例文)
ご服喪中と存じ上げず 年始の挨拶を申し上げ大変失礼いたしました
謹んでご冥福をお祈り申し上げます
寒さが続きますので 皆様ご自愛くださいませ

まとめ

一般的に寒中見舞いは季節のご挨拶として送るはがきですが、最近では使い方も多様化しています。

相手の状況や自身の思いなどに合わせて、絵柄や文章を選ぶのがおすすめです。

より心のこもった寒中見舞いを送ってみてはいかがでしょうか。


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