海外に送る時に覚えておきたい宛名の書き方と料金
2025.02.07

国際化の進んだ今、海外に単身赴任している家族や国際結婚をした友人など、身近な人が海外で生活しているという方も多いのではないでしょうか。
海外で生活している方に新年のご挨拶として日本の伝統的な年賀状を送ってみてはいかがでしょうか? 日本の伝統や生活を思い出すことができ、とても喜ばれると思います。
しかし海外へ年賀状を送る場合は、国内へ送る場合と異なったルールが存在します。
そのため、今まで海外へ郵便物を送った経験が無い方には、少々ハードルが高く感じられるかも知れません。
年賀状を海外に送る時に覚えておきたいルールやポイントについてご紹介します。
記事の監修者
中 川 越 〈なかがわ・えつ〉
![]() |
プロフィール |
目次
海外への年賀状宛名の書き方について
海外での宛名の書き方は、日本とは順序が逆になります。
「氏名→ビル/マンション名・番地・町名→市郡区名→都道府県名→郵便番号→国名」というように、小さい範囲から大きい範囲へ書いていくというスタイルが基本となります。
また、国名にはアンダーラインを引いておくとわかりやすくなるためおすすめです。市の英語表記は、京都市を例にとると、「Kyoto-shi」「Kyoto-city」「Kyoto」のいずれの表記でもOK。区の場合は、たとえば渋谷区なら「Shibuya-ku」と記すのが一般的です。
都道府県は北海道を除いて省略。シンプルに「Hokkaido(北海道)」「Tokyo(東京都)」「Osaka(大阪府)」と書きましょう。詳しくは日本郵便の国際郵便に関するページをご確認ください。
はがきは横向きの状態で、左上に自分(差出人)の氏名と住所、右下に相手(受取人)の氏名と住所を記載するようにします。 そして差出人には「From」を、そして受取人には「To」を氏名の前に付けます。 自分には「Mr.」、「Ms.」などの敬称は付けず、相手には必ず付けましょう。
「AIR MAIL」の表記は必ず記載しておく
海外へ年賀状を送る場合、国際郵便となります。 そのため必ず「AIR MAIL」の表記を記載する必要があり ます。
その際、宛先の国の言葉で書いておくとより一層
わかりやすくなります。また、年賀状としてのはがきのため、 「Season's Greetings」や「Greeting Card」と記載するよう
にしましょう。これらの文字ははがきの左下に書くのが一般 的となっています。
絵はがきの場合の書き方
絵はがきで裏面にメッセージを書くことができない場合には、表面にメッセージと宛名の両方を記載することになります。 その場合は、左側にメッセージを、右側に宛名を記入するようにしましょう。
プラス15円で海外へ年賀状を送れる
意外と知られていませんが、海外へ年賀状を送る場合は85円はがきに+15円分の切手を貼るだけでよいのです。
国際郵便の場合、もっと値が張るのではないかと思っていた方が多いのではないでしょうか。海外へ年賀状を送る場合は、
不足分の切手を郵便局で購入し、はがきの右上にまとめて貼るようにしましょう。
ポストに投函するだけでOK
上記のルールを守って年賀状を作成すれば、わざわざ郵便局に出向かなくとも近くのポストに投函するだけでOKです。
ただし宛名の書き方に不安がある方の場合は、書き方に誤りがあって戻ってきてしまう時の手間を考えると、 念のため郵便局に持っていく方が安心だと言えます。
到着するまでは一週間ほどかかる
到着日数は宛先の国によっても異なりますが、平均的には年賀状を発送してから一週間程度です。
しかし運送便や通関、 現地での取り扱いなどの状況によって日数は変動するため、大幅に遅れることもあるようです。到着日数はあくまでも目安と考えておきましょう。
日本では早めに投函することで元日の1月1日に届けてもらうことができますが、海外ではそのような指定はできません。
そもそも海外では年賀状を元日に届ける習慣がないということを認識しておきましょう。
海外にいるというだけで、日本となかなか連絡が取れず寂しい思いをされている方は少なくありません。
海外で生活する方に年賀状を送ると、大変喜ばれることでしょう。ご紹介したとおり、海外への年賀状の出し方というのはそれほど難しいものではありません。きちんとルールさえ覚えれば、気軽に送ることができるものです。
ぜひ、海外で生活している方へ心のこもった年賀状を送ってみてください。