年賀はがき 書き損じてしまったら?

年賀はがき 書き損じてしまったら?

手書きの宛名や一言メッセージを書く際、書き損じてしまうことがあります。
そんなときは、修正テープなどを使うのは失礼にあたるので避けなければなりません。
このページでは書き損じてしまった年賀状をどうしたらいいか対策をご紹介いたします。


記事の監修者
中 川  越 〈なかがわ・えつ〉

中川越

プロフィール
1954(昭和29)年 東京品川生まれ。手紙文化研究 、コラムニスト 、イラストレイターとして幅広く活躍。
古今東西、有名無名を問わず、各種手紙に取材し、手紙の在り方、表現の工夫、コミュニケーションの本来について、日々探求を続けている。
中川  越 ホームページ

目次

手数料を支払い新しい年賀はがきに交換する

手数料6円で交換可能。喪中なら無料で交換。

郵便局のサイトで書かれているように書き損じをしてしまったはがきは、年賀はがきにかぎらず手数料6円を支払うことで、新品のはがきと交換することができます。
名前や住所を間違えてしまったり、プリントミスをしてしまったりした場合、 はがきを汚してしまった場合などは郵便局に持って行き、新品に交換しましょう。
また、11月に年賀はがきを購入したものの、急に身内が亡くなり年賀状を出すことができなくなってしまったという場合には、郵便局の窓口で服喪であることを伝えれば無料で切手または別のはがきに交換してもらえます。
ただし無料で交換できる期間は年賀はがきの販売期間中ですので、その期間を過ぎてから交換をすることはできません。期間に注意しましょう。

また、年賀はがきの多くは交換できますが、中には交換できないものもあります。
例えば、料額印面が著しく汚れているものがこれに該当します。料額印面とは、はがきの表面に書かれている切手に類似した絵柄のことを指します。この部分が汚れている場合は、未使用の年賀はがきであっても交換できません。
※2024年10月1日(火)から郵便料金が変わります。詳しくは「郵便局のホームページ」をご確認ください。

余ってしまった年賀状の交換

予備として多めに買ったものの、結局年賀はがきが余ってしまった…。こんなこともよくあることでしょう。
しかも 新年の時期が終わると、年賀はがきは人に出すものとしては失礼に当たることもあり、使いづらい場面が増えます。もちろん 使用していないはがき扱いになるので、郵便局に持って行き手数料を支払えば切手や郵便はがきに交換することができます。

しかし注意したい点として販売期間が終わった古い年賀はがきなどのくじ付きはがきを、新しいくじつきはがき(翌年の年賀はがきなど)に交換することはできません。 理由は簡単で、くじが外れたことがわかったはがきを、これからくじが当たる可能性のあるはがきには交換できない、ということです。
ですので余った年賀はがきははがきや切手に交換するか、懸賞への応募などに有効活用するとよいでしょう。

郵便物ならこんな交換も

郵便局のサイトでは、年賀はがきは同じ郵便はがきや切手以外にも郵便書簡(ミニレター)や特定封筒(レターパック封筒) への交換も可能とあります。
郵便書簡は切手が印刷された封筒と便箋が一体化したもので、25グラム以内の郵便物なら印刷された 切手額面の85円で送ることができ、一般の定形郵便よりも約25円安く送ることができます。

レターパックはA4かつ4㎏までの物を送る ことができる封筒です。中に送りたいものを入れて封をし投函するだけで、安価で非常に簡単に物を送ることができるので、 オークション物の発送などによく使用されます。
手紙や物品を送ることが多い人は、こういったものに交換してもいいかもしれませんね。 切手に交換して、その切手でゆうパックの料金を支払うこともできます。


※2024年10月1日(火)から郵便料金が変わります。詳しくは「郵便局のホームページ」をご確認ください。

年賀はがきを現金に交換できる?

郵便局では他の郵便商品への交換は行っていますが、換金は一切行っていません。
なので年賀はがきを換金するには、金券ショップ などに持っていく必要があります。店によって相場は違いますが35円前後で年賀はがきを買い取ってくれる店が多いようです。
割合にすると70%ぐらいです。切手に交換すれば6円の手数料を引かれるだけですので、どうしても現金化したいという人以外は、 金券ショップへ持ち込むより郵便局で交換したほうがよさそうですね。

ボランティア団体に寄付する

様々な団体やNPO法人は、書き損じや未使用の年賀状を寄付として募っています。
交換時の手数料を各団体や法人が負担し、寄付された切手等を換金することで支援につなげることができます。団体によっては何年も前の昔の年賀状でも受け付けています。
寄付という形で少しでも社会貢献できれば、余った年賀状も無駄にならず有効活用できますね。

寄付する上での条件
  • ・投函されていないこと
  • ・料金額印面が汚れてないこと
  • ・私製はがきでないこと

以下では主な寄付先をご紹介します。


「チャイルド・ファンド・ジャパン」

書き損じはがき10枚で、子どもたちが使う座布団を1つ贈ることができます。書き損じはがきを通して、子どもたちが勉強する際の手助けをすることができます。


「日本ユネスコ協会連盟」

未使用のはがきをまとめて送付すると、世界寺子屋運動で活用されます。


「日本盲導犬協会」

未使用のはがきを送付すると、日本盲導犬協会が切手と交換し、活動に関わる通信費として活用されます。


「日本点字図書館」

未使用のはがきを送付すると、日本点字図書館が切手と交換し、日本点字図書館の通信費として活用されます。


このように、様々な団体が書き損じや余ったはがきによる寄付を募っています。機会があれば是非寄付で社会貢献しましょう。

書き損じや未使用の年賀はがきがお年玉くじに当選した場合

書き損じや未使用の年賀はがきでも、お年玉くじに当選した場合は、賞品と引き換えることができます。
お年玉付き年賀はがきとは、年賀状にお年玉くじが付いているものを指し、番号が当選すると、郵便局の窓口で切手シートやふるさと小包などと引き換えることができます。景品と引き換えたはがきには確認印が押されますが、そのままはがきとして使用することも可能です。

抽選は例年1月に行われます。賞品の内容は例年、1等が現金、または同額相当のプレミアム賞品のいずれかを選ぶことができ、2等はふるさと小包、3等は切手シートです。
当選した場合に商品の受け取りに必要なものは、「当選した年賀はがき」と「本人確認ができる証明書」の2点です。書き損じや未使用はがきでも当たっている可能性があるため、賞品の引き換え期間には必ず番号を確認するようにしましょう。


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