年賀状を元日に届けるにはいつまでに投函すればいい?

年賀状を元日に届けるにはいつまでに投函すればいい?

12月に入るとあっという間クリスマス、そして年末に向けての準備で大忙しになりますよね。そんな中、忘れてはいけないのが年賀状の準備です。
せっかく忙しい時間をさいて準備するのですから、できれば元日に届くように手配したいものです。では、いつまでにポストに投函すれば元日に届くのかなど、押さえておきたい項目をまとめました。参考にして是非計画的に年賀状準備をしてくださいね。


記事の監修者
中 川  越 〈なかがわ・えつ〉

中川越

プロフィール
1954(昭和29)年 東京品川生まれ。手紙文化研究 、コラムニスト 、イラストレイターとして幅広く活躍。
古今東西、有名無名を問わず、各種手紙に取材し、手紙の在り方、表現の工夫、コミュニケーションの本来について、日々探求を続けている。
中川  越 ホームページ


目次


元日に届けたいなら12月25日まで

毎年12月25日が確実に元日に届けるための期日になっています。
1月1日に 相手のもとに配達されることを希望する場合12月25日内に回収前のポストに投函するか、郵便局の窓口に持って行きましょう。


12月26日~28日の投函も元日に届く?

郵便局では12月26日~28日の間の投函も元日に届くかどうかは保証されておりません。
近くの人ならば元日に届く可能性は高いですが、遠くの人に届けるには難しいです。

やはりできれば12月25日までのポスト投函が理想ですね。


松の内の間なら失礼にならない

やむを得ず1月1日の元日の配達までに年賀状が投函できなかった場合、いつまでの到着になるなら失礼にならないのでしょうか。 一般的には元日から松の内と呼ばれる1月7日までに、先方に届くようにするのが礼儀です。
ただし、社会人の方でしたら 1月4日や1月5日の仕事初めの日には届くようにするのがよいでしょう。仕事始めの日に、「年賀状が来てない!」と言われることのないように、早めに投函することをおすすめします。


もし松の内を過ぎてしまったら

松の内が終わった1月8日以降に、年賀はがきで新年の挨拶をすることは避けましょう。1月8日以降は、「寒中見舞い」として通常のはがきで新年の挨拶をします。 年賀はがきで送ると、はがきの余りを処分するために送っていると思われてしまうこともあり、大変失礼になる場合があります。
「寒中見舞い」は2月3日の節分までに出すものですが、これもなるべく早く投函するようにしましょう。 新年が明けてからをやや時間がたった時期になりますので、 新年の挨拶は控えめにし、寒い時期なので相手の体調を気遣うような言葉を添えて出すようにするのがよいでしょう。

下記の寒中見舞いの例文を参考にしてみてください。なお、立春以降の2月中の寒い時期に出す挨拶は、「余寒見舞い」となります。「寒中~」の代わりに、「余寒」「残寒」などの言葉を使います。その例文は下記でご紹介します。


【例1】

残寒のお見舞い申し上げます
依然として凍てつく寒さの毎日ですが いかがお過ごしでしょうか
折を見て ゆっくりお目にかかりたいと思っております
暦の上では春となりましたが この寒さはまだしばらく続きそうです くれぐれもご自愛くださいますよう
お願い申し上げます

令和〇年〇月


【例2】

寒中お見舞い申し上げます
皆様におかれましてはお変わりなくおすごしとのこと 心よりお慶び申し上げます
新春のご祝詞をいただきながらご挨拶が遅れてしまい 誠に申し訳ございません
おかげさまで家族一同 元気に過ごしております
厳寒の折 お風邪などめされぬようようくれぐれも自愛くださいませ

令和〇年〇月


こんな年賀状の出し方は要注意!

自分で年賀状を12月25日までに出したつもりだったのに元日に届いていない! もしくはそれより前に届いてしまった!そんな失敗の話を聞くこともあります。
確実に元日に届けるためには、以下の点に注意してください。

12月15日から25日の期間に投函する

12月25日までが元日に確実に届く投函日とありますが、実は早く出しすぎてもいけません。
年賀郵便についての規定が書かれた内国郵便約款の第146条に「当社は、郵便物を12月15日から12月28日までの間に引き受け料金別納又は料金後納とするものの場合を除きこれに翌年1月1日付けの通信日付印を押印し、翌年1月1日の最先便からこれを配達する年賀特別郵便の取扱いをします。 」としています。

それ以前に投函すれば一般の郵便物とみなされ、数日後、年内に相手の元に届いてしまうこともあります。 年賀状の準備を早めにしておくことは問題ありませんが、早く準備出来ても慌ててすぐに投函せず、一息おいてから12月15日以降に行うようにしましょう。


定型郵便物として出すこと

年賀特別郵便の取り扱いは、はがき(第2種郵便物)のほか、封書(第1種郵便物)もその対象になります。

・定型の重さが50グラム以内
・最小サイズは14×9センチ、最大サイズは23・5×12センチ
・厚さは1センチ以内

と規定されています。

その定型に収まっていれば、年賀はがきでなくとも、年賀切手などを貼った上で、赤字で「年賀」と記載すれば年賀郵便物と扱われますが、重さまたはサイズを超えてしまうと定形外郵便となり、年賀郵便物扱いとはなりませんので、注意しましょう。


宛名をきちんと正確に書くこと

年賀状に限ったことではありませんが、郵便番号、住所、名前は正確に、また読みやすい丁寧な字で書くようにしましょう。また自分の住所や名前もきちんと記載しましょう。
もし相手の住所が間違っている場合や不明な場合は、郵便物は差出人の元に送り戻されますが、差出人の住所氏名がないと事故扱いとなり、差出人に戻らなくなります。せっかく準備した年賀状を無駄にしないように気を付けましょう!

知ってしまえば「当たり前」ということばかりですが、意外と守られていないものは多いそうです。
きちんと年賀状に関する規定を知り、投函日を守り、元日に確実に届くようにしましょう。

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郵便局で年賀状はいつまで販売している?

年賀状は2024年11月1日(金)から販売開始となり、販売は2025年1月10日(金)までとなります。

年賀状の時期になるとコンビニやスーパー、雑貨店などで印刷済みの年賀状が3枚や5枚などパックになって販売もされます。
年賀状は少ししか出さない、年賀状が少しだけ足りない!といった際にとても便利です。
最近の年賀状は商品の引換券がついているものなど工夫されているものがたくさんあります。是非、チェックしてみてくださいね。



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