年賀状はどのタイミングで処分すべき?

年賀状はどのタイミングで処分すべき?

あなたは受け取った年賀状を、どのタイミングで処分しているでしょうか。 ダイレクトメールなどはどんどん破いて捨ててしまうでしょうが、年賀状の場合、個人情報が記載されていたり写真付きの年賀状であったり、簡単にはいきません。 年賀状の処分にはそれなりのタイミングとルールがあるので、ここではそれについて知っておくと役に立つ大切な知識を紹介します。


記事の監修者
中 川  越 〈なかがわ・えつ〉

中川越

プロフィール
1954(昭和29)年 東京品川生まれ。手紙文化研究 、コラムニスト 、イラストレイターとして幅広く活躍。
古今東西、有名無名を問わず、各種手紙に取材し、手紙の在り方、表現の工夫、コミュニケーションの本来について、日々探求を続けている。
中川  越 ホームページ


目次


年賀状の処分は人それぞれ

年賀状には三つの大きな特徴があります。
1.お年玉くじが付いている
2. 差出人の最新データである(住所、電話、家族構成など)
3. 差出人の私信が書かれている

受け取った年賀状は、少なくともお年玉くじの抽選までは保存していると思います。その後、すぐに捨ててしまう人もいるようですが、 処分する前に必ず現在の住所録と年賀状を比べてデータを確認しましょう。住所や電話番号の変更がある場合があるからです。

また年賀状の文面によっては、差出人の現在の状況が書かれているものもあります。心のこもった私信や印象的な言葉が書かれたものは、 捨ててしまってよいものか、落ち着いて考えるようにしましょう。絵手紙タイプのものなどは、永く鑑賞に値するかもしれません。 年賀状を処分するタイミングには、次のようなケースが考えられます。

・お年玉くじの抽選を確認したら処分する
・翌年の年賀状を書いてから処分する
・数年保存してから処分する
・すべて保存しておく

結論としては、処分のタイミングに正解はありません。人それぞれの考え方によります。

現代は「断捨離」という考え方から、役目を終えたものは早めに処分する人も増えてきています。
そういった意味では新年の挨拶、送り主の住所などの最新の情報、お年玉くじの当選発表、当選した場合の賞品との交換が済めば、お役目は終えたともいえるでしょう。
しかし、来年の年賀状を作成するときに、「昨年年賀状をもらったか」が気になったときに、前年の年賀状が確認したくなるものです。宛名管理のアプリなどでは、昨年年賀状を出したか、年賀状を貰ったかを管理できる項目がついているものもあります。是非、便利なサービスを利用してみてくださいね。


年賀状を処分する際のルール

言うまでもなく、年賀状は個人情報そのものです。処分する際は、シュレッダーにかけるとか、 焼却するとか、個人情報が他者に渡らないように万全の注意を払いましょう。
それが年賀状の処分に関する唯一のマナーであり、ルールでもあります。

事務用のシュレッダーは文房具店などで安く買えますから、年賀状に限らず手紙やはがきは、細かく裁断して捨てる習慣をつけるとよいでしょう。


古い年賀状の処分の方法

大切に保管したいと思いつつも毎年増えていくものなので、あまり大量になると保管スペースの問題があり、処分する人も少なくありません。 処分する場合はそのままゴミ箱に捨てるのではなく、下記のような方法で適切に処分しましょう。


・シュレッダーを利用する

写真を利用した年賀状も多いため、シュレッダーをかけるので安全で簡単な方法です。


・はさみを利用する

はがきの処分量が少ない場合は、ハサミなどを使って細かく断裁して処分しましょう。
シュレッダーはさみは100円均一でも販売しているので1つあると便利です。


・個人情報保護スタンプを利用する

個人情報保護スタンプで住所や氏名を隠します。用意できない場合は、黒のペンでも問題ないです。
ただし、はさみを利用するのと同じく、量が多いと苦労します。


・接着剤・ガムテープを利用する

年賀状を重ね合わせ、隙間に接着剤を付けて固めます。その後、個人情報を隠すためにガムテープで巻き、捨てます。
少し手間ですが、まとめて捨てることができます。


・溶解ボックスサービスを利用する

オフィスなどで数年分、大量の年賀状を処分したい場合は、溶解ボックスサービスを利用するのも手です。
年賀状を処分するときは、個人情報に気をつけて、安全に処分しましょう。


古い未使用の年賀状の使い道

年賀状を準備する際、書き損じ年賀状を出していなかった方から年賀状が届いた時のために、予備を数枚用意したものの結局余ってしまったというケースがあるのではないでしょうか。
昨年の年賀状でも普通のはがきとして使用することができます。ただし、改まるべき相手や内容の場合は、年賀状を普通のはがきの代用として使用すべきではありません。


郵便物ならこんな交換も

郵便局のサイトでは年賀はがきは、同じ郵便はがきや切手以外にも、郵便書簡(ミニレター)や特定封筒(レターパック封筒)への交換も可能とあります。
郵便書簡は切手が印刷された封筒と便箋が一体化したもので、25グラム以内の郵便物なら印刷された切手額面の85円で送ることができ、一般の定形郵便よりも25円安く送ることができます。
※2024年10月1日(火)から郵便料金が変わります。詳しくは「郵便局のホームページ」をご確認ください。
レターパックはA4かつ4㎏までの物を送ることができる封筒で、中に送りたいものを入れて封をし、投函するだけなので、安価で非常に簡単に物を送ることができるため、 オークション物の発送などによく使用されます。よく手紙や封筒を送ったりする人は、こういったものに交換してもいいかもしれませんね。 切手に交換して、その切手でゆうパックの料金を支払うこともできます。

年賀はがきを現金に交換できる?

郵便局では他の郵便商品への交換は行っていますが、換金は一切行っていません。なので年賀はがきを換金するには、金券ショップ などに持っていく必要があります。
店によって相場は違いますが、35円前後で年賀はがきを買い取ってくれる店が多いようです。割合にすると70%ぐらいです。切手に交換すれば6円の手数料を引かれるだけですので、どうしても現金化したいという人以外は、 金券ショップへ持ち込むより郵便局で交換するほうがよいですね。

今回、年賀状の処分についてご紹介いたしましたが、例えば孫から初めて届いた年賀状、渾身のイラストが描かれた年賀状など、届いたことが嬉しい印象深い年賀状もあると思います。
そういった年賀状は無理に処分せず、フレームにいれて飾ってもいいですし、写真を撮って画像として保存することもできます。是非最適な方法で年賀状の管理をしてくださいね!


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