年賀はがきの種類と特徴 選び方のポイントと交換したいときの対処法

年賀はがきの種類と特徴 選び方のポイントと交換したいときの対処法

「年賀状」に使う年賀はがきには様々な種類や特徴があり、送りたい年賀状によって使い分けることができます。今回のコラムでは「年賀はがきの種類と選び方」と、間違えて年賀はがきを買ってしまった場合などに役立つ「年賀はがきを交換したいときの対処法」をご紹介します。

目次

年賀はがきの種類と特徴

例年11月頃、日本郵便から販売されている年賀はがきの種類についてご説明します。

年賀はがき(普通紙)

無地の一般的な年賀はがきです。 料額印面にお正月の風物詩が描かれているのが特徴です。 表面の下部に半円形のくぼみが入っているタイプもあります。 このくぼみは、目の不自由な方が上下や裏表を区別できるように施した加工であり、くぼみのない年賀はがきと同料金で購入できます。


年賀はがき(インクジェット紙)

インクジェットプリンタの使用などに向いている無地の年賀はがきです。 料金は普通の年賀はがきと同じです。 染料インクに適した年賀はがきですので、顔料インクやその他の種類のプリンタには向いていません。料額印面にディズニーキャラクターをあしらった「ディズニーキャラクター年賀はがき」もあります。


インクジェット写真用年賀はがき

染料系のインクジェット用紙年賀はがきの一種ですが、特に写真の印刷に適したタイプです。印画紙のような紙質で表面の光沢が強く、発色は鮮やかです。 料金は普通紙やインクジェット紙の年賀はがきよりも10円高くなります。


絵入りはがき

寄付金付きの年賀はがきで、料金のうち「5円/枚」が寄付金となります。 全国共通の絵柄が印刷された「全国版」や地域限定の「地方版」などがあります。 裏面に絵が入っているため、メッセージを書くだけですぐに送れます。


年賀はがきの選び方

年賀はがきの種類を選ぶ際、送りたい年賀状によって種類が変わります。ここでは年賀はがきの選び方のポイントを詳しくご紹介します。

「手書き」のイラストや文字で年賀状の作成を考えている方は「普通紙」の年賀はがきがおすすめです。
レーザープリンタを使用して印刷する場合も「普通紙」にしましょう。
「データや写真を印刷」して年賀状を作成する方は「インクジェット紙」の年賀はがきを選びましょう。印刷時の発色が綺麗になります。
また、「インクジェット紙」の年賀はがきは、スタンプやボールペン、筆ペンなどの使用にも向いています。

一眼レフカメラや、スマホで撮影した高画質の写真を加工して印刷したい場合は「インクジェット写真用」年賀はがきがおすすめです。
自分でイラストやデザインを作成するのが難しい場合は、ネットやお店、カタログなどから既成のデザインを注文しましょう。

裏面のデザインだけでなく、表面の宛名も一緒に注文できる便利なサービスもあります。
また、「送る相手で選ぶ」という選択肢もあります。会社の上司や先輩に送る場合はシンプルなデザインを用いるのが無難です。親戚には、家族写真入りの年賀状が喜ばれることが多いです。送り先によっては、相手が好きなキャラクターの選ぶのも良いでしょう。


年賀はがきを交換したい場合

間違った種類の年賀はがきを購入してしまった場合は、手数料無料で希望する他の種類の年賀はがきと交換してもらうことができます。ただし、未記入かつ、新品同様の状態であることが条件です。また、無料で交換できるのはその年の11月1日から1月初旬までの年賀はがき販売期間内に限ります。

お正月の後、余ってしまった未使用の年賀はがきも郵便局で交換できます。切手や郵便はがき、レターパック封筒などと交換することができますが、「1枚につき5円」の手数料がかかるのと、料額印面が汚れていないことが条件となりますので注意してください。

喪中で「年賀状」が出せなくなってしまった場合も、郵便局で「通常はがき」や「通常切手」など別のものに無料で交換できます。無料で交換してもらえる期間は年賀はがき販売期間中のみで、期間を過ぎてしまうと手数料がかかるので注意しましょう。

年賀はがきが余ってしまった場合

余った年賀はがきは、お正月をすぎても「通常はがき」として利用できます。その場合は、宛名面の「年賀」の文字を二重線で消すのがマナーです。年賀状の引受期間中に、年賀はがきを「通常はがき」として使いたい場合も、「年賀」の文字を二重線で消していないと年賀はがきとしてお正月期間に配達されますので注意しましょう。

しかし、この方法は目上の方に送ると失礼にあたりますし、親しい友達や知人でも良い印象を持たれません。状況や相手によってふさわしいはがきを送るというのもマナーのひとつです。

また、余った年賀状は懸賞の応募に使うのもおすすめです。

例えば「ラジオの応募」や「雑誌の応募」など、はがきで応募するものであれば年賀状だからといって除外されるわけではありません。ただし、送る際のマナーとして「年賀」の二文字二重線で隠すか、お年玉当選の欄もシールやマスキングテープで隠しましょう。写真やイラストデザインは、隠さずに活用するのも良いかもしれません。


「郵便局のプリントサービス」で扱っている年賀はがきの種類

「郵便局のプリントサービス」とは、インターネットで簡単に注文できる便利なサービスで、「年賀状」以外にも「喪中はがき」「寒中・余寒見舞い」「暑中・残暑見舞い」「挨拶状(個人/法人/法要)」「名刺」「封筒」を作ることができます。

注文の流れは、「郵便局のプリントサービス」サイトで気に入った商品を選び、仕上がりを確認してから決済方法を選ぶだけなので、簡単にパソコンやスマートフォンから注文できます。

「年賀状」の注文から発送までの納期は、9月初旬から11月初旬までに申し込みをした場合は11月中旬までの発送です。11月中旬からよく1月初旬までに申し込みの場合、受付日から最短2営業日以降に発送されます。(例年、年内発送の最終申し込みは12月27日頃なので事前確認が必要です。)

裏面は大きく分けて「デザイン絵柄タイプ」と「写真を入れるタイプ」の2タイプがあります。「デザイン絵柄タイプ」は著名人・書家によって書かれたイラストや賀詞、富士山などの風景や干支の写真を使用したものまで、豊富なバリエーションの中からデザインを選ぶことができます。

「写真を入れるタイプ」は、正月らしいデザインからディズニーを使用したものまで、テンプレートの中から気に入ったものを選び、自分で撮影した写真をあてはめてオリジナルの年賀状を作ることができます。テンプレートによって1枚~4枚以上の写真を選択することができます。


年賀状のデザイン選びのポイントとマナー

親戚や友人への近況報告として、家族や子どもの写真が使われることが最も多いです。結婚や出産報告を兼ねた「年賀状」を送る場合は、ビジネス関連の相手や婚活等で悩んでいる方、離婚や死別などで独り身の方に送るのは避けましょう。ビジネス関連で公私ともに付き合いがある場合は送ることも可能ですが、あくまでも先方との関係を考えた上でどのようなデザインの「年賀状」を送るべきか検討する必要があります。

同様に、イラストを使用した「年賀状」についても、目上の方に出す場合はカジュアルすぎるデザインを避けたほうが良いでしょう。不安な場合はあらかじめ周囲の人に相談しておくのもひとつの方法です。

また、裏面のデザインを選ぶ際は書かれている賀詞にも気を配ると良いでしょう。一般的に「賀正」「迎春」のような2文字の場合は同僚や友人、後輩などに送っても問題ありません。しかし、目上の方には「謹賀新年」など4文字以上の文字が書かれたものを選ぶのが正式とされています。

「Happy New Year」も、くだけた表現になるため、フォーマルな関係の「年賀状」には適さないと考えられています。

相手によって、複数のデザインを使い分けるなどうまく工夫をして「年賀状」を作成しましょう。


まとめ

「年賀状」の種類は、数多くの既成デザインに加え、オリジナルの写真やデザインを加えられるものなど、バリエーションは無限大です。
「年賀状」は新年の節目に送る大切なものです。
肩に力を入れすぎず、あなたなりの真心や感謝の気持ちを伝える工夫を試してみてはいかがでしょうか?


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