【文例あり】上司に送る年賀状に入れられる「気の利いた一言」
2024.11.29
印刷された年賀状に添えるだけで、温かさが出る添え書き。しかし友人・知人に書く場合とは違って、上司に送る年賀状となるとなかなか気楽に書けず、考え込んでしまうかもしれません。
今回は、上司に送る年賀状にふさわしい「気の利いた一言」を文例もまじえて、メッセージの書き方について説明します。
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記事の監修者
中 川 越 〈なかがわ・えつ〉
プロフィール |
目次
上司に送る年賀状の一般的な構成は?
上司に送るかどうかにかかわらず、年賀状には以下のような要素、文面を配置します。
1.賀詞(年賀状だと「謹賀新年」などのお祝いの言葉)
2.年始の挨拶や昨年のお礼
3.健康、繁栄などを願う言葉
4.今後の指導・支援のお願いを伝える言葉
5.年号と日付(「令和7年 元旦」「2025年 元旦」など)
6.イラストや写真
7.差出人名
8.一言メッセージ
1~7については、内容や相手にもよりますが、共通の文面を用意してもよいでしょう。しかし特にお世話になっている上司には、それに加えて、その上司に向けた手書きの一言メッセージを添えるのもおすすめです。
【文例】上司に送る年賀状に入れる気の利いた一言
上司や先輩に送る年賀状は、形式的で堅苦しすぎる挨拶にならないように注意するとともに、なれなれしく失礼な印象にならない言葉選びを工夫してみるとよいでしょう。
例えば、「今年もご指導よろしくお願いします」といった定型文はどんな上司や先輩にも使うことができ無難ですが、それだけでは味気ないと思われてしまうかもしれません。せっかくなら定型文+αで、相手の心に残る、心のこもったもの、気の利いたものにしたいですよね。
日頃の感謝や尊敬の念を伝えたり、仕事でのエピソードを書き添えたり、新年の抱負を伝える、あなたらしい一言を添えていきましょう。
例えば、以下のような一言を入れてみてはいかがでしょうか。
お世話になったことを伝える一言
・いつも温かいお心遣い(ご指導)ありがとうございます
・○○さんのアドバイスにはいつも助けられています
・旧年中は右も左もわからない私を親切にご指導いただき 誠にありがとうございました
・○○さんのおかげで社会人として新年を迎えることができました
・いつも相談に乗ってくださり的確なアドバイスありがとうございます
・○○さんのおかげで少しは仕事の要領を得てきたように思います
新年の抱負を伝える一言
・本年もご期待に添えるように頑張ります
・今年は○○を目標に精進してまいります
・さらなる飛躍の年とすべく 努力する所存です
・入社2年目を迎える今年は これまで以上に成長したいと思います
・今年は○○達成 がんばります
・これまでご指導いただいたことを活かせるよう 昨年以上に努めてまいります
・まだまだ未熟ではありますが 今年は少しでも会社の戦力になれるよう努力いたします
新年の支援をお願いする一言
・まだまだ至らぬ点も多いと思いますが
今年も引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします
・○○さんのようになれるよう一生懸命努力いたします
今年もご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます
上司など目上の人に年賀状を出すときのマナー
目上の方に送る年賀状には、きちんとていねいな印象を演出するためにも、注意するべき点や守っておきたいマナーがあります。
せっかく感謝や尊敬の気持ちを伝えるために添えた一言で悪い印象を与えてしまわないよう、以下のような注意点をマナーとして意識しておくとよいでしょう。
文字は丁寧に書く
手書きの箇所は、ていねいな文字で書くようにしましょう。手書きでていねいに書かれた文字でこそ、伝わる気持ちもあります。書きなぐったような乱筆や、文字を間違えて消した跡、推敲していないような乱文は失礼になるので注意しましょう。
忌み言葉を使わない
忌み言葉とは、おめでたい席では避けるべき、縁起の悪い言葉のこと。年賀状では「去る」「終わる」「切れる」「絶える」「失う」「落ちる」「病む」「痛み」などが忌み言葉とされています。
また、「去年」「必ず」「職業柄の癖」などの表現も忌み言葉となりNGとなります。こういった場合には、「去年」ではなく「旧年」「昨年」と置き換え、忌み言葉を避けるよう心がけます。
1文字や2文字の賀詞を選ばない
賀詞とは、年賀状でよく見る「賀正」「謹賀新年」という祝いの言葉。
上司や目上の方に対して漢字1文字や2文字の賀詞を使うのは控えます。
目上の方には「謹んで」「恭しく」といった敬意を含む言葉が入った「謹賀新年」「恭賀新年」という4文字からなる賀詞を使う方が丁寧で礼儀正しい印象となります。
「あけましておめでとうございます」はオールマイティーな賀詞ですが、上司など目上に宛てるときには、やや重みが足りない感じがします。「謹んで新春のお慶びを申し上げます
句読点は使わない
年賀状は句読点をつけないのがマナーとされてきました。
句読点は相手の読みを助ける記号で、尊敬すべき相手を助ける行為はおこがましく失礼なので、句読点はつけないのが儀礼的な手紙での作法でした。
とはいえ、句読点がないと読みにくい文章になってしまうので、改行したり、句読点に相当する箇所を一字空きにして、読みやすくする工夫は、これまでにもなされてきました。しかし、今はそのような習慣はなくなりつつあり、年賀状でも儀礼的な手紙でも、句読点を入れるものが多くなっています。ただし、「謹賀新年。」などとはしません。「謹賀新年」と句読点を打たないのが通例です。
段取りよく上司への年賀状を準備する方法
日ごろから周囲に気を配って仕事をしているあなたなら、年賀状も相手に失礼のないように、段取りよく準備したいですよね。そんなあなたには、綺麗に印刷された年賀状に手書きの一言で気持ちを添えた、オリジナルの年賀状がおすすめです。
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年賀状は、新年のご挨拶とともに、日頃の感謝など口では伝えられていない気持ちを表す良い機会でもあります。一言書き添える意味や、目上の方に年賀状を出す際の注意点をまとめてみましたので、上司へ送る年賀状については上記を参考にしてみてください。