「喪中の人への年賀状」や「喪中にもらった年賀状」はどうする?
2024.07.09
秋も深まってくると、届き始めるのが喪中はがきです。
喪中はがきを受け取ると、喪中の人への年賀状はどうしたらいいのか迷うこともあるのではないでしょうか。
あるいは、逆に自分自身が喪中の場合、どのタイミングでどの範囲まで喪中はがきを出すべきかわからなかったりします。また、喪中の知らせをしていない人からもらった年賀状への返信で、悩んでしまうこともあるかもしれません。
ここでは、喪中の際の年賀状マナーについて解説します。
記事の監修者
中 川 越 〈なかがわ・えつ〉
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目次
喪中の人への年賀状のマナー
喪中はがきをもらったら、こちらから年賀状を出すことは遠慮するのが一般的です。
どうしても挨拶が必要な場合は、新年の挨拶は、「おめでとうございます」「謹賀新年」などおめでたい言葉を使用しないで、「年始のご挨拶を申し上げます」などから始める「年始状」とします。あるいは、松の内が明ける1月8日以降~2月初旬までに「寒中見舞い」として送る場合もあります。
さらに親しい人であれば、「喪中見舞い」として、逝去を悼む手紙やお線香、お花などを送ることもあります。
なお、喪中はがきは正式名称を「年賀欠礼状」と言い喪中にある人が、新年の挨拶を控えるお詫びのご挨拶であり、相手に対して「年賀状を送らないでください」という意味で送るものではありません。
したがって、仮に喪中はがきを受け取る前に、すでに年賀状を送ってしまったという場合でも、特に問題はありませんが、改めて寒中(喪中)見舞いを送るなどを送り、その中で年賀状を送ってしまったことのお詫びを交え、寒中の挨拶をしたり哀悼の意を示したりすると、より丁寧な印象となります。
なお、もし喪中の相手に出してしまった年賀状をどうしても取り戻したい場合は、郵便局で取戻し請求(有料)を行うこともできますので、相談してみてください。
自分が喪中の場合の年賀状のマナー
自分自身が喪中にあたる場合には、年賀状をやり取りする相手の状況に配慮し、以下の点に気をつけると良いでしょう。
相手が年賀状の準備を始める前に喪中はがきを送る
こちらの喪中を伝える前に相手が年賀状を準備・発送してしまうと、相手の方がのちのち気まずい思いをすることになるかもしれません。
こうしたことを避けるため、一般的に年賀状の準備が始まる前の11月~12月初旬までには、喪中はがきを送付しましょう。
喪中はがきの内容は、おおむね
- ・挨拶
- ・故人の情報
- ・御礼
- ・結び
- ・日付
という流れで構成されます。
喪中はがきの文例
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年○月に(続柄)(故人の名前)が ○歳にて永眠いたしました
生前に賜りましたご厚情に深謝いたします
皆様が健やかなる新年をお迎えになりますよう心よりお祈り申し上げます
令和○年 ○月
病気で療養していた場合には、
「かねてより病気療養中の義父○○が○月に○歳にて永眠致しました」
長寿を全うした場合には、
「本年○月に祖母○○が○歳にて天寿を全ういたしました」
など、状況に応じた情報を付加することもあります。
喪中にもらった年賀状には「寒中見舞い」として返事を出す
こちらが喪中と知らずに年賀状を送られてきた方には、1月8日以降に、寒中見舞いとして返事を出します。
寒中見舞いの文例
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始状をいただきありがとうございました
昨年○月に(続柄)(故人の名前)が ○歳にて永眠いたしました
喪中のため年頭のご挨拶を差し控えさせていただきました
故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに
本年も変わらぬおつき合いの程よろしくお願い申し上げます
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
令和○年 一月
故人の情報については、喪中はがきと同様に状況に応じて追記すると良いでしょう。
喪中の期間や範囲は?
喪中の範囲とその期間は、地域による差が大きく、これが唯一の正解、と言えるものはありません。
一つの目安として、「配偶者及び一親等の親族(両親、義両親、子供、子供の配偶者)の場合は12カ月~13カ月」「二親等の親族(兄弟姉妹とその配偶者、祖父母、孫)の場合は3カ月~6カ月」とするものがあります。
知り合いのご親戚が亡くなったことなどを知った場合、どのケースに当てはまるのかなど、迷う時には参考にしてみてください。
ただし、上記の範囲外であっても、自身が喪に服したいと思えば、喪中として構いません。
こんな場合にはどうする?
喪中の場合の年賀状や喪中はがきの取り扱いについて、迷いがちなケースとその解決方法を次にまとめておきました。
喪中のはずなのに喪中はがきが来なかったらどうする?
相手が喪中であることは明らかなのに、喪中はがきが来ないとき、考えられる理由としては、相手が喪中ととらえていない、忙しくて準備ができていない、何らかの手違いで届いていない、などが挙げられます。
いずれにしても、こちらは年賀状を送るかどうか、迷うところです。
喪中であっても年賀状を出すことはマナー違反ではないので、喪中はがきが来ない場合、年賀状を送っても非常識ということにはなりません。
ただ、やはりどうしても気が引けるという場合には、年賀状は見送り、寒中見舞いを出すようにすると良いでしょう。
親戚にも喪中はがきを送るケースはある?
喪中はがきの意図は、新年の挨拶を差し控えることへのお詫びなので、年賀状をやり取りしている方には、親戚を含め「喪中はがき」を出すようにします。
ただし、近しい親戚で、共通の故人によりお互いに喪中となる場合には、出さなくても構いません。
相手も自分も喪中のとき、喪中はがきは出す?
前出のように、喪中はがきは「年賀欠礼状」のため、相手が喪中であるかどうかは関係がありません。
年賀状をやり取りしている人非常識ということにはなりません。すべて喪中はがきの対象となると考えましょう。
年末年始の時期に亡くなった場合の喪中はがきや年賀状の扱い方
12月に入ってから身内に不幸があった場合には、可能であれば喪中はがきを準備したほうが良いのですが、期間に余裕がないときは無理をする必要はないでしょう。
また、12月中旬を過ぎてからの不幸については、すでに相手は年賀状を準備・投函している可能性も高い時期ですので、喪中はがきを出すことは控えておきましょう。
いずれも、寒中見舞いで新年の挨拶ができなかった旨のお詫びとお知らせをすると良いでしょう。
逆に、こちらが年賀状を出してから身内に不幸があった場合、重ねて喪中はがきを出す必要はありません。
年が明けてから、こちらも改めて寒中見舞いを送り、身内に不幸があった旨をお知らせすると良いでしょう。ただし、葬儀に来てくださった人など、状況をすでに承知している人には、あえて寒中見舞いを送らなくても構いません。
喪中の際の年賀状マナーについては、基本的なことを押さえておくと、いざという時に役立ちます。
自身が喪中の際だけでなく、喪中はがきをいただいた際の対応については、上記を参考にしてみてください。