年賀状に健康を気遣う一言を! 状況別の書き分け方も解説

年賀状に健康を気遣う一言を! 状況別の書き分け方も解説

年に一度、新年を祝って送り合う年賀状。ここでは、そんな年賀状に添える健康を気遣う一言を、相手の状況や世の中の様子、相手との関係などによって書き分ける方法について、具体的な文例と共に解説します。
コロナ禍に配慮した一言もご紹介しますので、これから年賀状を用意される方はぜひ参考にしてください。


記事の監修者
中 川  越 〈なかがわ・えつ〉

中川越

プロフィール
1954(昭和29)年 東京品川生まれ。手紙文化研究 、コラムニスト 、イラストレイターとして幅広く活躍。
古今東西、有名無名を問わず、各種手紙に取材し、手紙の在り方、表現の工夫、コミュニケーションの本来について、日々探求を続けている。
中川  越 ホームページ


目次


相手の状態や世の中の様子に合わせた「年賀状で健康を気遣う一言」

まずは、相手の状態や世の中の様子に合わせて「年賀状で健康を気遣う一言」を盛り込む際に気を付けるべきポイントと、健康を気遣う一言の文例をご紹介します。

相手を選ばず使える健康を気遣う一言

送り先を選ばず使える健康を気遣う一言は次の通りです。挨拶文の末尾に盛り込む言葉の参考にしてみてください。

【文例】

・お互い健康に気をつけて頑張りましょう
 体調管理には十分注意してください
・皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
・ご健康と益々のご活躍をお祈り申し上げます
・お風邪など召されませんようお気をつけください
・どうぞ十分ご自愛ください
・くれぐれもお身体にはご留意ください
・健康に気をつけてお過ごしください
・皆様のご健勝をお祈り申し上げます
・どうぞお身体を大事になさってください


コロナ禍に関して健康を気遣う一言

次に、コロナ禍ならではの健康を気遣う一言を紹介します。
なお、「コロナ禍」は「禍」の文字が忌み言葉のため、年賀状での使用は避けましょう。


【文例】

思いもよらぬ生活が続くおり
新年のご挨拶ならびにお見舞いを申し上げます
どうか引き続きご自愛専一にお過ごしください


これまでと違う自粛の日々が続く中
お元気にお過ごしでしょうか
寒い日が続きますので
風邪をはじめウイルスにはくれぐれもお気を付けください


新型コロナウイルス感染拡大の一日も早い終息を願いつつ
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます


現在病気やケガをしている相手に健康を気遣う一言

病気やケガをしている相手に年賀状を送る際は、お見舞いの文言を添えましょう。
なお、「ご自愛ください」は体調を崩さないよう気遣う言葉のため、すでに体調を崩している人に使うのには適しません。


【文例】
身体のおかげんはその後いかがでしょうか
一日も早く快復されることを心から願っております

元気な笑顔を拝見できます日を楽しみに
ご本復を祈念いたしております

どうかご養生に専念されますよう
ご回復を心よりお祈り申し上げます

相手との関係に合わせた「年賀状で健康を気遣う一言」

次に、相手との関係に合わせて「年賀状で健康を気遣う一言」を盛り込む際に気を付けるべきポイントと、健康を気遣う一言の具体例をご紹介します。

友人宛の年賀状で健康を気遣う一言

友人宛の年賀状では、マナーや礼儀を気にするあまり、他人行儀にならないよう気を付けましょう。
共通の話題に触れるなどして、親しみのこもった一言メッセージを添えることを心がけてみてください。


【文例】

ご無沙汰していますが お元気ですか?
今年は時間を作ってぜひとも再会を果たしたいですね
ご家族の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします


旧年中は大変お世話になりました
お互い健康に気をつけて頑張っていきましょう
今年もよろしくお願いします


いつも遊んでくれてありがとう
お互いくれぐれも飲みすぎには気をつけて
今年も楽しいお酒を飲みましょう


親戚や目上の方宛の年賀状で健康を気遣う一言

親戚や、上司など目上の方に送る場合は、取引先などのビジネスパートナーに厳密にマナーを気にする必要はありませんが、ある程度かしこまった表現を心がけた方が良いでしょう。


【文例】

前回お会いしてからだいぶ月日が経ちましたが お元気にお過ごしでしょうか
ご家族の皆様がこの一年を健やかに過ごせるよう 心よりお祈り申し上げます
まだまだ寒い毎日が続きますのでお体にはお気をつけください

旧年中は公私にわたりご指導いただき誠にありがとうございました
お陰様で大変充実した一年を過ごすことができました
今年も変わらぬご指導をお願いいたします

厳しい寒さが続きますのでどうぞ十分ご自愛いただき
よい一年をお過ごしください

ビジネスの年賀状で健康を気遣う一言

取引先など、ビジネスパートナーに送る年賀状では、丁寧な言葉と表現を心がけましょう。
忌み言葉を避ける、句読点を使わない、1文字や2文字の賀詞を使わない、賀詞と内容を重複させない、といった年賀状のマナーにも気を付けてください。


【文例】

旧年中は格別なお引き立てにあずかり厚く御礼申し上げます
本年もより一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます
厳寒の折 風邪など召されませぬようお身体を大切にされてください

昨年中は公私にわたりご厚情を賜りありがとうございました
今年も変わらぬご交誼のほどよろしくお願いいたします
風邪やウイルスも流行っておりますので
お身体には十分お気をつけになりお過ごしください

お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます
今年も旧年に引き続きご芳情を賜りますよう よろしくお願い申し上げます
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます


まとめ

年賀状に添える健康を気遣う一言を、相手の状態や世の中の様子、関係性などに応じて書き分ける方法について解説しました。
目上の方や取引先へ送る年賀状では、守るべきマナーもあるため注意しましょう。

年賀状で健康を気遣う一言に迷われた際は、今回ご紹介した文例をぜひ参考にしてみてください。



他の記事を見る
もっと見る