親戚宛の年賀状におすすめの一言は?

親戚宛の年賀状におすすめの一言は?

年末が近づいてくると、年賀状の準備を始める方も多いのではないでしょうか。
最近では印刷された年賀状が一般的になりましたが、親戚に宛てるものは、何か特別なメッセージを添えたいという方も多いと思います。
今回は、親戚宛の年賀状にぴったりの一言や文例、書き方の基本などをご紹介します。


記事の監修者
中 川  越 〈なかがわ・えつ〉

中川越

プロフィール
1954(昭和29)年 東京品川生まれ。手紙文化研究 、コラムニスト 、イラストレイターとして幅広く活躍。
古今東西、有名無名を問わず、各種手紙に取材し、手紙の在り方、表現の工夫、コミュニケーションの本来について、日々探求を続けている。
中川  越 ホームページ


目次


親戚への年賀状に添える一言とは

親戚といっても、親しく付き合いのある親戚から、滅多に会わない親戚までさまざまです。
年賀状は、普段なかなか会う機会のない親戚などにも、近況を伝えるよい機会にもなります。

ここでは、親戚に送る年賀状に添える一言を書く際のポイントをご紹介します。

ご無沙汰のお詫びと相手への気遣い

あまり会う機会のない親戚には、ご無沙汰のお詫びと相手への気遣いなどを書きましょう。

年内に会っている場合は、「○○の際は大変お世話になりました」などの文面を添えるのもおすすめです。

【文例】
お元気でお過ごしでしょうか 平素のご無沙汰をお詫び申し上げます
ご家族の皆様が今年一年健やかにお過ごしになりますよう
お祈り申し上げます


自分や家族の近況報告

転居や出産、子供の進学など、自分や家族の近況を伝えるのもおすすめです。
一言近況を添えることで、相手の印象に残りやすい年賀状になるでしょう。

ただし、相手の状況が分からず、何が失礼に当たる話題なのか分からない場合、近況は書かない方が無難です。

【文例】
昨年の〇月に結婚して二人で迎える初めての新年となりました
未熟者の二人ではありますが 今後もご指導のほどよろしくお願い申し上げます


相手や家族の幸せを願う一文

締めくくりは、相手と家族を気遣う一文で結ぶのがおすすめです。

【文例】
皆様のご多幸とご健勝を心よりお祈り申し上げます
御一同様のますますのご繁栄を祈念いたします


親戚宛の年賀状の文例集

親戚に一言書く場合は、基本的に自分との関係性が遠いほどより丁寧な文章を心がけます。
ここでは、一言文例集をまとめました。

文例1

久しくご無沙汰いたしておりますが ご家族皆様お変わりありませんか
おかげさまで こちらは家族皆元気に新年を迎えることができました
毎日寒い日が続きます ご自愛ください

文例2

ご無沙汰しています いつも○○(子供)によくしていただき、ありがとうございます
今年からいよいよ小学生です
引き続き 温かく見守ってやってください
今年もよろしくお願いします

文例3

ご家族の皆様にはお障りもなく よき年をお迎えのことと存じます
結婚以来何かとお気にかけていただき 感謝しております
今年もよろしくお願いします

文例4

平素 ご無沙汰しておりますことをお詫び申し上げます
息子は○歳になり すくすくと成長しております
本年も皆様にとって幸多き一年となりますようお祈りいたします

文例5

久しくご無沙汰しております 母から叔母方の近況を聞き
昔のことを思い出して懐かしくなりました
近いうちに一度 家族揃ってお伺いしたいと思っています
本年も変わらずよろしくお願い申し上げます


親戚に送る年賀状で注意したいポイント

親戚に送る年賀状は、以下のポイントに注意しましょう。

賀詞の使い方に気を付けよう

賀詞とは新年を祝う言葉で、「謹賀新年」「迎春」などがそれに該当します。賀詞は、大きめの文字で書きましょう。

また、賀詞は種類があり、相手との関係性によって以下のように変えるのが一般的です。


相手との関係

賀詞の種類

例文

目上の人向け

4文字

謹賀新年、恭賀新年

同等・目下の人向け

1文字または2文字

寿、賀、福、春

迎春、初春、賀正、頌春、寿春

親しい人向け

英文やカジュアルな表現

HAPPY NEW YEAR!

あけましておめでとう!

相手を選ばない

文章

あけましておめでとうございます

謹んで新春のご祝詞を申し上げます


祖父母や目上の人に宛てた年賀状は、4文字の賀詞を使いましょう。親しい間柄であれば、漢字1文字や2文字の賀詞でも問題ありません。
どちらを使用するか悩んだ場合は、4文字の賀詞が無難でしょう。


共通の話題や近況がおすすめ

年賀状には、受け取った相手が喜んでくれるような一言を添えるのが基本です。共通の話題や近況などがあれば、積極的に書きましょう。
特に、遠方にいてなかなか会う機会のない親戚には、近況報告をするのがおすすめです。


親戚なら連名が一般的

親戚に年賀状を送る場合、差出人の家族は連名にしましょう。
家族全員の名前がないと、何かあったのかと心配される可能性があります。

宛名が連名の場合、それぞれの名前の下に敬称を付けます。人数が多い場合は、世帯主+○○御一同様としても問題ないとされています。


句読点は使わない

区切りを表す句読点は使わないようにします。これは新年のお祝い事に区切りを付けると、縁起が良くないとされているためです。
文章が長く読みにくいと感じる場合は、スペースや改行を使いましょう。


まとめ

親戚宛となると言葉遣いなど基本的なマナーを守ることは大切ですが、相手のことを思って書く一言があれば、印象深い年賀状になるでしょう。
ぜひ、近況報告も兼ねて、年賀状には一言を添えてみてはいかがでしょうか。



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