英語で年賀状を書くときに使えるフレーズ・メッセージ文例集
2024.09.04
海外に住む家族や友人に、あるいは知り合いの外国人に年賀状を送る場合、英文でメッセージを書くことがあるかもしれません。
しかし英語の場合、どのように新年の挨拶をしたらよいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。
そこで英語で年賀状を書く際に役立つフレーズやメッセージの文例を何例かご紹介します。
記事の監修者
中 川 越 〈なかがわ・えつ〉
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目次
英語年賀状メッセージ
英語で年賀状を書く際に利用できる挨拶文の例文をご紹介します。
【例文1】「あけましておめでとうございます」
日本における新年のご挨拶といえば、やはり「あけましておめでとう」ではないでしょうか。 これを最も簡潔に表したフレーズが「Happy New
Year!」です。
よく日本で見かけるのが 「A Happy New Year!」というフレーズですが、文頭に「A」という冠詞を付けるのは、実際には誤りです。
もっと丁寧な表現にしたい場合には、「 I wish you a Happy New Year.」や「With best New Year wishes.」とするとよいでしょう。
【例文2】「すばらしい1年になりますように」
これは「Best wishes for a wonderful New Year.」と表します。「wonderful」を「happy」や「great」に替えることでニュアンスが少し変わります。同じ意味合いで「May this year be wonderful.」としてもOKです。
【例文3】「素敵な年末年始をお過ごしください」
「Wishing you a very happy holiday season and a happy new year.」や「I hope you're enjoying nice holidays with your family.」などと言い表します。年末年始は英語で「a holiday season」や「holidays」と表されます。覚えておくとよいでしょう。
【例文4】「昨年はいろいろとお世話になり、ありがとうございました」
最もシンプルな表現として「Thank you for everything last year.」というフレーズがあります。
また、「I am very grateful
to you for the kindness you showed us last year.」とすると、非常に具体的でより気持ちのこもった表現となります。
【例文5】「今年もどうぞよろしくお願い致します」
これまで年賀状で使えるフレーズについてご紹介しました。それらを使って自然なメッセージを作成してみましょう。
Happy New Year!
How's
your holiday?
I'll go on a trip with my family.
Best wishes for a wonderful New
Year.
いかがでしょうか。 あまりかしこまった挨拶文ではなく、シンプルなフレーズを使うと相手に気持ちが伝わりやすくなります。
自然なメッセージの文例
最もシンプルな表現として「Thank you for everything last year.」というフレーズがあります。
また、「I am very grateful
to you for the kindness you showed us last year.」とすると、非常に 具体的でより気持ちのこもった表現となります。
ビジネスシーンでの英文
仕事の取引先やパートナーには、日本語の「旧年中は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」のように、英語で一年間のお礼を伝えたいですよね。
英語でお礼を伝えるときは、"thank"や"appreciate"の動詞がよく使用されます。
"thank"は人に対して、"appreciate"は行為に対しての感謝になります。
ゆえに、「~に御礼申し上げます」という日本語を英語で言う場合は、"Thank 人 for 行為."または"I appreciate 行為."という構文になります。"Thank you."と言っても、"I appreciate you."とは言わないので注意しましょう。
なお、"appreciate"の方が丁寧な表現です。TPOや親密度、感謝の度合いなどによっても使い分けるとよいでしょう。
【例文6】旧年中は弊社へご支援賜り誠にありがとうございます。
Thank you very much for your support for our company during the past year.
【例文7】旧年中のご協力に感謝いたします。
We appreciate your cooperation throughout the past year.
旧年中のご協力に感謝いたします。
海外への年賀状の送り方
海外へ年賀状を送る際の注意点をご紹介します。
年賀状文化は日本だけ?
年賀状は日本独自の文化ですが、海外にもキリスト教圏では12月に入るとクリスマスカードを送り合うという習慣があります。
カードにはクリスマスのお祝いと共に新年の賀詞を添えるのが一般的で、日本の年賀状の役割もはたしています。
カードに書く定番のメッセージは"Merry Christmas and a Happy New Year"です。中国や台湾では、旧暦の正月(旧正月)を一年で最も盛大にお祝いします。旧正月前の約1カ月の間にお祝いの言葉を書いたグリーティングカードを送る習慣があります。
海外への年賀状を送るにはいくらかかる?
海外へのはがきの送料は、37円分の切手を足すと世界中に送れます。
※2024年10月1日(火)から郵便料金が変わります。詳しくは「郵便局のホームページ」をご確認ください。
残念ながら日本のように「○○日までに出せば確実に元日に届けてくれる」というサービスはありません。年始頃に届けたいなら、日本郵便の国際郵便に関するページ
で「お届け日数表/通常郵便物(航空便)」をチェックし、逆算した日を目安に投函します。はがきの表面のあいているところには、"POST
CARD"や"AIR MAIL"と書いておきます。
英語での宛名書き方
日本と順序が逆で、まず名前を書き、その下に住所を記します。横書きです。
名前の英語表記
個人宛なら「敬称+フルネーム」、夫婦宛なら「Mr. &
Mrs.+夫のフルネーム」が基本です。英語のおもな敬称はMr.(男性)、Mrs.(既婚女性)、Miss(未婚女性)、Ms.(既婚か未婚か未定な女性)の4つです。
例 Mr.
Taro Yamada(個人)/ Mr. & Mrs. Taro Yamada(夫婦)
住所の英語表記
住所は狭い範囲からとなるので番地を先に書きます。「部屋番号(建物名)、番地、町名、市区町村名、都道府県(または州)、郵便番号、国名」と続きます。
部屋番号には「#」をつけます。相手が日本語を読める人なら差出人住所は、国名(JAPAN)以外は日本語で書いても構いません。
市の英語表記は、京都市を例にとると、「Kyoto-shi」「Kyoto-city」「Kyoto」のいずれの表記でもOK。区の場合は、たとえば渋谷区なら「Shibuya-ku」と記すのが一般的です。
都道府県は北海道を除いて省略。シンプルに「Hokkaido(北海道)」「Tokyo(東京都)」「Osaka(大阪府)」と書きましょう。詳しくは日本郵便の国際郵便に関するページをご確認ください。
年賀状は日本の素敵な文化です。是非、遠く離れたところにいる友人にも年始の挨拶を送りましょう。英文になれていない方もいると思いますが、一生懸命書いた文章が相手にしっかりと伝わり、喜ばれた時の嬉しさは格別なものです。
また、相手が英語圏に住む方や外国人でなくとも、英語でメッセージを書くとそれだけでオシャレな雰囲気の年賀状になります。 ここでご紹介したフレーズを参考に、ぜひ英語で年賀状を書いてみてください。