年賀状で出産報告をするときのポイント【送る相手別・文例付き】

親戚や友人への挨拶として、とても便利なコミュニケーションツールである年賀状。タイミングによっては、出産報告を兼ねた年賀状を送るケースも一般的です。本稿では、年賀状で出産報告をするときに押さえておきたいポイントをはじめ、送る相手別(上司・先輩、親戚、友人)の文例をご紹介します。
出産は、人生における大切なライフイベントの一つです。
お世話になった方やご無沙汰している方々に、これから年賀状で出産報告をしようと考えている皆さんへ、役立つ情報をまとめました。ぜひご覧ください。
年賀状で出産報告をするときのポイント
年賀状で出産報告をする際に、まず押さえておきたい基本的なポイントについて、いくつか解説します。
出産報告の年賀状を送る際、親しい間柄の親戚や友人には、出産後1カ月以内を目安に、挨拶状やメールで前もって報告しておいた方がよいでしょう。
普段、付き合いが少ない人には年賀状での報告がちょうど良い機会になります。わざわざ事前に報告すると、相手に気を使わせてしまう可能性があるためです。
裏面のデザインについては、年賀状を送る相手への「気遣い」を忘れないようにすることが大切です。身内や親しい友人には、赤ちゃんの写真入り年賀状が喜ばれます。写真と併せて、赤ちゃんの名前と誕生日(または月齢)も記載するようにしましょう。赤ちゃんの名前については、ふりがなを振っておくとより丁寧になります。ふりがなが記載されていない場合、相手に確認の手間を取らせてしまう可能性があるためです。名前と誕生日に加えて、生まれたときの体重を入れる人もいます。
赤ちゃんの名前だけでなく、夫婦の名前を入れるのも忘れないようにしましょう。掲載する順番は一般的に、パパ、ママ、赤ちゃんの順になります。
子どもがいない、不妊治療中など、何らかの理由を抱えているご家庭や友人には赤ちゃんの写真が喜ばれない場合がありますので、配慮が必要です。できれば赤ちゃんの写真入りではない別パターンの年賀状も用意し、相手によって送り分けるようにしましょう。
出産する時期と年賀状の作成が重なる場合(11~12月など)は、無理に年賀状のタイミングに合わせず、落ち着いてから報告する形でも構いません。
年賀状で出産報告をするときの文例
年賀状で出産報告をするときに便利な文例を、送る相手別(上司・先輩、親戚、友人)に掲載します。
親戚に送る場合
あけましておめでとうございます
昨年○月○日に長男○○が誕生いたしました
新たな家族が加わり にぎやかなお正月を迎えています
本年もどうぞよろしくお願いいたします
謹んで新年のお慶びを申し上げます
我が家に新しい家族が加わりました
名前は〇〇(ふりがな)
〇月〇日生まれ 体重〇〇gの元気な女の子です
お近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りください
まだまだ未熟ではございますが
親子共々よろしくお願いいたします
上司や先輩など目上の方に送る場合
昨年お世話になったお礼を伝えつつ、報告する文例
謹賀新年
旧年中は大変お世話になりました
わが家では◯月◯日に新たな家族が仲間入りし
大変にぎやかな新年を過ごしております
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします
謹んで新年のお慶びを申し上げます
旧年中は大変お世話になりました
私事ではございますが昨年〇月〇日に新しい家族を授かり
賑やかな新年を迎えております
親子共々 本年も何卒よろしくお願いいたします
長期の休暇をいただいている点や、出産時に心遣いいただいた点などに触れる文例
恭賀新年
旧年中は大変お世話になりました
出産に伴い 長期間お休みをいただきありがとうございます
おかげさまで無事◯月◯日に男の子を出産しました
いましばらくご迷惑をおかけしますが
復帰の際には変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げます
ご家族の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
謹んで新春のお慶びを申し上げます
昨年は大変お世話になりました
特に出産時には心遣いをいただきありがとうございます
初めての子育てですが夫婦で力を合わせてがんばっております
本年も何卒よろしくお願いいたします
友人に送る場合
親しい友人向けの簡単な報告の例
あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
◯月に長男が生まれました
近くに来たときにはぜひ遊びに来てください
今年もよろしくお願いいたします
子どもがいない友人に向けた控えめな報告の例
あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
新しい家族ともどもよろしくお願いいたします
写真入りの年賀状づくりにおすすめのサービス
本項では、簡単に写真入りの年賀状をつくれる「郵便局の総合印刷サービス」の使い方をご説明します。
インターネットで簡単に注文できる「郵便局の総合印刷サービス」では、写真入りの年賀状を注文することができます。
注文から発送までの納期は、9月初旬から11月初旬までに申し込みした場合、11月中旬までに発送。11月中旬から翌1月初旬までに申し込みの場合、受付日から最短で2営業日以内に発送されます。(例年、年内発送の最終申し込みは12月27日頃なので事前確認が必要です)また、はがきの持ち込みはできませんので気を付けましょう。
写真や文字を掲載する裏面と一緒に、宛名印刷を頼む場合は追加の日数が掛かるため、なるべく早めに申し込みを済ませておきたいものです。
「写真を入れるタイプ」は、正月らしい干支のイラストやディズニー、スヌーピーを使用したものまでさまざま。多数のテンプレートの中から、オリジナルの年賀状をつくることができます。
注文の仕方は「出産報告」カテゴリの中から気に入ったテンプレートを選び、写真を当てはめるだけ。デザインによって1枚、または複数枚の写真を使用することができます。仕上がりイメージを確認後、決済方法を決めましょう。
年賀状での出産報告、そのほかの注意点
最後に、年賀状で出産報告を行う際に気を付けたい、そのほかの注意点についてまとめました。
まず、目上の方に年賀状で出産報告をする場合について。
上司や先輩、取引先といったビジネス関係の方に対して、「写真を使った年賀状」を送ることは失礼と考えられる場合があります。マナーに関して厳しい方にとっては不快に感じられることもありますので、できれば写真の使用は避けた方が良いでしょう。
また、賀詞についても注意が必要です。「賀正」「迎春」のような2文字以下の言葉は省略形であるため、同僚や友人への年賀状に使用するのは問題ありませんが、目上の方に対しては失礼に当たると考えられています。「謹賀新年」「恭賀新年」「謹んで新春のお慶びを申し上げます」など、4文字以上の賀詞を選ぶようにしましょう。
親しい方に写真入りの年賀状を送る場合は、新しい家族である赤ちゃんが主役になるものが望ましいです。生まれたばかりの赤ちゃんは成長が早いもの。
使う写真はなるべく直近に撮影したものを選ぶようにしましょう。
メインの写真を赤ちゃんにして、家族写真を一緒に載せるのも喜ばれます。出産から日数が経っている場合は、生まれてすぐの写真と直近の写真、両方を載せるのも良いでしょう。
出産後の報告ではなく、これから出産を予定する方(妊娠報告)は、ごく親しい友人や身内だけにとどめておきましょう。万が一のことを踏まえ、お知らせする場合は安定期を過ぎてから、添え書きでさりげなく知らせる程度が無難です。
新しい家族の誕生報告は、誰にとっても喜ばしいものです。とはいえ、日頃の感謝の気持ちを伝え、相手の健康や幸せを祈るのが年賀状本来の趣旨です。
出産報告だけが目的とならないように十分配慮しつつ、送る相手への気遣いが感じられる素敵な一通を届けるようにしたいものです。