Withコロナ時代に送る。年賀状のアイデア

Withコロナ時代に送る。年賀状のアイデア
Withコロナ時代となった現在ですが、まだまだ感染者はいる現状です。年賀状では少し気を遣う方も多いのではないでしょうか。
そこで、年賀状に添える一言や、写真付きの年賀状、お祝いの言葉を使わない年賀状など、withコロナ時代の2024年に送る年賀状の参考になるアイデアをご紹介します。


記事の監修者
中 川  越 〈なかがわ・えつ〉

中川越

プロフィール
1954(昭和29)年 東京品川生まれ。手紙文化研究 、コラムニスト 、イラストレイターとして幅広く活躍。
古今東西、有名無名を問わず、各種手紙に取材し、手紙の在り方、表現の工夫、コミュニケーションの本来について、日々探求を続けている。
中川  越 ホームページ


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年賀状は印刷したものをそのまま出すという人もいるでしょうが、Withコロナ時代の今だからこそ、手書きで一言添えたいものです。
2024年の年賀状に添える一言の文例をご紹介しますので、参考にしてください。

×年賀状に書く文章は、句読点を用いない

なお、年賀状に書く文章は、句読点を用いないほうがよいとされていますので、文例には句読点を付けていません。
実際に書く際には、句点の場所では改行をし、読点の場所では0.5~1文字分のスペースを開けるとよいでしょう。

親戚や知人への年賀状

毎年、ゴールデンウイークやお盆休みに帰省していた実家の両親(義両親)や、集まることにしていた親戚とも、
コロナを気にして充分に会えなかった方も多いと思います。

その残念な気持ちと、次に会える機会を楽しみにしている気持ちをうまく伝えましょう。

両親や義両親へ

「おじいちゃん おばあちゃん
 昨年はまだコロナが心配で会えませんでしたがお元気ですか
 〇〇の学校は行事が復活してきました
 毎日元気に登校しています
  早く会える日が来ることを楽しみにしています」

親戚へ

「昨年は新型コロナウイルスの影響であまり会えませんでしたが
 今年はたくさん会えることを心待ちにしております
 みなさま お体に気を付けてよいお正月をお過ごしください」

仲人へ

「在宅勤務も慣れてきました!
 今年は一度お目にかかりたく存じます
 ご夫妻様には引き続きご自愛くださいませ」

友人への年賀状

今まで頻繁に会っていた友人にも、コロナ禍では思うように会えなかったと思います。
淋しい気持ちや、今年こそは会えるようにと祈る気持ちが伝わるような一言を添えましょう。

「やっとコロナが落ち着いてきましたね!
 今年こそ旅行の約束を実現しましょう!」

「ご家族で楽しいお正月を迎えていますか?
ほとんど会えずじまいの1年でしたが
オンライン飲み会も意外と楽しいと知りました
でも 直接会って話をするほうが何倍も楽しい!
今年は〇〇に会えますように!」

 昨年はオンライン帰省で少々淋しかったですが今年はリアル帰省できそうです。会えることを楽しみにしています!
 幸多き一年となりますように」

仕事関係の人への年賀状

仕事関係では、コロナの影響で取引に支障が生じたり、勤務体系が変わって迷惑をかけたりすることもあったでしょう。
それらに対するお詫びとともに、相手の健康を気遣う言葉を添えるのがおすすめです。

上司へ

「旧年中は大変お世話になりました
  新型コロナウイルスの影響で 大変な中
 いつも以上に温かいご指導をいただき 心にしみました
 ご家族の皆様のご健康をお祈り申し上げます」


「旧年中は大変お世話になりました
 慣れないテレワークでも
 かわらず親身にご指導いただき 心より感謝しております
 今年も精一杯努力していく所存ですので
 本年もご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い申し上げます」

取引先へ

「旧年中は格別のご愛顧を賜り 厚く御礼申し上げます
 新型コロナウイルスの影響により
 いろいろご不便をおかけいたしておりますが
 本年もより一層のお引き立てのほど
 何卒よろしくお願い申し上げます
 みなさまのご活躍を心よりお祈り申し上げます」
毎年、年末年始は実家に帰省していた人も、Withコロナ時代においては、自粛をされている方もいらっしゃるでしょう。
そこで、元気な姿の写真を年賀状にして、新年のあいさつとするのはいかがでしょうか。

子供・孫から親へ

孫の誕生や成長を楽しみにしている両親や義両親には、孫の写真を年賀状に入れると大変喜んでもらえます。
年賀状裏面の全面に1枚の家族写真をレイアウトするほか、孫や自分たち夫婦のさまざまな表情の写真をコラージュ風にレイアウトするのもおすすめです。

親から子供・孫へ

自分たちが元気で過ごしている姿や、飼っているペットの写真を年賀状にすると、子供たちに安心してもらえるでしょう。
遠く離れて暮らしている場合は、とくに両親のことが心配になるものです。
Withコロナ時代で頻繁に会えないからこそ、とっておきの写真を年賀状に使いましょう。
年賀状を送る相手の家族が新型コロナウイルスに感染して闘病中である場合などは、年賀状に「おめでとう」と書くのを躊躇してしまうかもしれません。
そのような場合にも気兼ねなく送ることができるよう、お祝いの言葉を使わない年賀状の文例をご紹介します。
なお、ご紹介する文例は、新型コロナウイルスの影響だけでなく、近年多く発生している自然災害の被害に遭われた方にお送りする年賀状にも使えます。
親戚、家族の挨拶文文例集を見る

お祝いの言葉を使わない年賀状の文例

「あけましておめでとうございます」をはじめ、「新春のお慶びを申し上げます」「謹賀新年」「HAPPY NEW YEAR」などは、すべてお祝いの言葉です。
これらに代わる年賀状の文例には、次のようなものがあります。

・新年のごあいさつを申し上げます
・初春のごあいさつを申し上げます
・幸多き一年となりますように
・新しい年が明るく平和な一年でありますように
・笑顔の絶えない一年となりますように
・笑門来福(笑う門には福来る)
・一陽来復(悪い状況がよいほうに向かうこと)

年賀状に使ってはいけない「忌み言葉」

年賀状には、使ってはいけない「忌み言葉」というものがありますので、ここであわせてご紹介しておきます。
忌み言葉とは、言葉の意味や音から不吉なできごとを連想してしまう言葉で、「切る(切れる)」「去る」「落ちる」「終わる」「離れる」などがあります。
したがって、「去年」ではなく「旧年」や「昨年」を使いましょう。

また、注意したいのが「コロナ禍」という言葉です。
これには「禍(わざわい)」という言葉が含まれているため、新年を祝う年賀状にはふさわしくありません。
「コロナの影響」などと別の言葉にいいかえましょう。
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まとめ

Withコロナ時代では、より一層相手を気遣った年賀状を送りましょう!

例年であれば、年賀状の文面は自分の近況報告に偏りがちです。
しかし、誰もが不安を抱えているWithコロナ時代においては、相手の状況や心情を気遣った年賀状にすることが重要といえるでしょう。
是非、相手を思い遣る気持ちのこもった年賀状を送ってください。

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