年賀状はいつまでに出せば元日に届く?年賀状の基本マナーと元日に間に合う進め方
2024.10.15
年賀シーズンが近づくと、「今年の年賀状はいつまでに投函すれば元日に届く?」「年賀状に書いてはいけない言葉は?」など、毎年「年賀状」を書いていても気になってしまうことばかりだと思います。
今回のコラムでは、「元日に年賀状を届けるためには?」「年明けはいつまでだせるのか」といった「年賀状」の受付期間の詳細と、文章や宛名を書く際の「年賀状の基本マナー」と「元日に間に合うスケジュール」について気を付けたいポイントをご紹介します。
今回のコラムでは、「元日に年賀状を届けるためには?」「年明けはいつまでだせるのか」といった「年賀状」の受付期間の詳細と、文章や宛名を書く際の「年賀状の基本マナー」と「元日に間に合うスケジュール」について気を付けたいポイントをご紹介します。
目次
- ◇年賀状の投函と返信はいつまで?
- ◇元日に年賀状が確実に届く期間
- ◇年賀状を返信していい期間
- ◇喪中の時の対処法
- ◇年賀状の準備の流れ
- ◇年賀はがきの購入
- ◇年賀状の印刷
- ◇メッセージを書いてポストへ投函
- ◇年賀状の準備スケジュール
- ◇年賀状の基本マナー
- ◇文章の基本的な構成
- ◇言葉使いのルール
- ◇宛名の書き方
年賀状の投函と返信はいつまで?
「年賀状」が元日に届くようにするにはいつまでに投函すればいいのでしょうか。また、相手から届いた「年賀状」に対してはいつまでに返信すれば良いのでしょうか。これらについて詳しく説明していきます。元日に年賀状が確実に届く期間
例年、「年賀状」が受付開始されるのは12月15日です。「年賀状を元日に配達してもらいたい」という場合は、12月15日から12月25日の間に投函する必要があります。12月25日はこの日までに投函をすることを郵便局が推奨している日付です。12月25日までに投函された「年賀状」は元日に配達されますが、地域によってポストの集荷の時間は異なるため、必ず最終の集荷時間を確認しておくことをおすすめします。ポストに投函する際は、通常の郵便物の投入口ではなく、年賀はがき専用投入口に投函しましょう。
12月26日以降に投函した「年賀状」は元日に間に合わない可能性が出てきます。
また、受付期間前に投函してしまうと一般の郵便物と同様に扱われてしまうため、早ければ投函した翌日に届いてしまいます。必ず12月15日以降に投函しましょう。
年賀状を返信していい期間
こちらが年賀状を出していない相手から年賀状が届いた場合には、松の内(1月1日~1月7日)までに投函すれば失礼ではありません。松の内とは正月に飾る門松を立てておく期間のことです。通常の年賀状には消印がありませんが、1月8日以降に投函した年賀状には消印が押されますので、気になる方は早めにお返事しましょう。
また、1月8日以降に返信する場合は、季節のご挨拶として「寒中見舞い」を出します。「寒中見舞い」は松の内が明けてから節分(2月3日)頃までに届くように投函します。なお、「寒中見舞い」には年賀はがきは使えませんので注意してください。立春(2月4日)頃を過ぎると「余寒見舞い」になりますのでこちらも注意が必要です。
喪中の時の対処法
近親者に不幸があった際には、「喪中はがき」を出します。「喪中はがき」は年賀欠礼状とも呼ばれ、喪中のため「年賀状」を控えることをお知らせする挨拶状です。二親等以内が亡くなった場合は喪中と考えるのが一般的で、「年賀状」を書き始める前の時期である11月から12月初旬までに送るのがマナーとされています。一方で年内に急な不幸があり、「喪中はがき」を出す時期に間に合わなかった、あるいは忙しくて12月初旬までに送りそびれてしまった場合は、年明けの松の内を過ぎた1月8日以降に「寒中見舞い」を出して喪中だった旨をお知らせしましょう。
喪に服す期間は、亡くなってから約1年間です。亡くなった日がその年の前半でも後半でも、翌年の年始は喪中に当たる為「喪中はがき」を送るのが礼儀です。
年賀状の準備の流れ
「年賀状」を元日に届けるためには、年賀状の準備の流れを把握し、準備スケジュールを立てておくのがおすすめです。年賀はがきの購入
お年玉付き年賀はがきが発売されるのは11月1日から1月初旬までです。ご自宅のプリンターで写真を印刷したい場合は「インクジェットはがき」を購入しましょう。
余裕をもって11月に入った頃から準備をはじめると、慌てずに12月25日までに「年賀状」を投函できます。
年賀状の印刷
年賀はがきを購入したら次は「年賀状」のデザインを決定し、印刷する必要があります。ご自宅で印刷をしたり、業者に頼んで印刷をしたりすることも可能です。業者に頼む場合は、ネットやコンビニをはじめ様々な方法で年賀はがきが注文できます。デザインや宛名印刷も注文可能なのでとても便利です。
金額と納期は業者によって異なるため事前に確認することが大切です。
早期割引などの特典がある業者もあるので、ネットで調べてあらかじめ比較・検討しておきましょう。
宛名作成・投函まで行ってくれるサービスがあります。投函サービスを利用すれば、自分で年賀状を出しに行かなくても済み、出し忘れも防げます。
メッセージを書いてポストへ投函
「年賀状」の準備ができたら、1枚ずつ手書きのメッセージを書いてみましょう。宛名と文面の確認ができたらいよいよ投函です。
配達日については前述しましたが、12月25日までに出すことで元日に相手に届きます。
年賀状の準備スケジュール
年末は何かと慌ただしいので早めの準備がポイントです。 住所録の準備は年賀はがきが発売される11月初旬を目安に済ませましょう。年賀状印刷を注文する場合は12月上旬までに注文すると、時間の余裕もあり、早期注文割を受けられるかもしれないのでお得になります。
その後、手書きのメッセージを添えるなどをして、12月25日までに郵便局にもっていくかポストに投函しましょう。
投函代行のサービスを行っている業者もあるので、最初にネットで調べておくのもおすすめです。
郵便局のプリントサービス「年賀状印刷」のネットでの受付はこちら
年賀状の基本マナー
「年賀状」は送り先との関係によって使ってはいけない言葉や、目安とされる書き方があります。文章の基本的な構成
「年賀状」に書く文章は主に「賀詞・挨拶」>「前分」>「本文」>「結びの言葉」で構成されます。「賀詞・挨拶」は、冒頭に書くお祝いの言葉で「謹賀新年」「恭賀新年」「賀正」「寿」といった例が代表的です。「賀正」「寿」といった語は略語にあたり、上司や先輩など目上の方に対して使うことは好ましくないため、「謹賀新年」のような4文字以上の語を使用するのが好ましいとされています。
「前文」では「旧年中は大変お世話になりました」といった感謝やお礼などを記載しましょう。
「本文」では近況や抱負に触れたり、今年も変わらぬお付き合いやご指導をお願いしたりする文章にします。
「結びの言葉」は「ご自愛ください」「ご活躍を祈念いたします」など、相手の健康や幸せを祈り締めくくりましょう。「今年もよろしくお願いいたします」といった文もよく用いられます。
言葉使いのルール
「年賀状」の文面においてよくある間違いや、避けたほうが良い言葉を紹介します。「元旦」という言葉は「1月1日の朝」を指すため、実は「1月1日元旦」という表記は誤りです。
「新年あけましておめでとうございます」は「新年」と「あけまして」が重複した意味になる為間違いです。「あけましておめでとうございます」か「新年おめでとうございます」を使うようにしましょう。
重ね言葉だけでなく、忌み語についても抑えておきましょう。
「年賀状」は新年を祝うことが目的です。「失」「去」「絶」「死」「別」「終」といった語は縁起が悪いため避けるようにしてください。「去年」と書きたい場合は「旧年」と書くようにしましょう。
また、「昨年は体調を崩しまして…」などの暗い話題は避け、新年にふさわしい明るい文章で送るのがおすすめです。
「、」「。」などの句読点は「年賀状」に入れないのが正式です。改行するなどして、書き方を工夫しながら読みやすい文章にしましょう。
宛名の書き方
意外と知られていない「宛名の書き方」についてご紹介します。まずは年賀はがきの表裏についてです。
「年賀状」に限らず、はがきは宛名を書く面が表、文章やイラストを記載する面が裏面です。
表面に宛名を書くときに、縦書きと横書きのどちらで書けば良いのか迷ってしまう経験があると思います。日本語は縦書きが正式ですので、本来は「年賀状」も縦書きです。ただし、表面と裏面で縦横をそろえるのが基本なので、裏面のデザインが横向きなら宛名も横書きにします。目上の方や親族、取引先への「年賀状」は表面と裏面のいずれもフォーマルな縦書きにしましょう。縦書きの場合、数字は算用数字ではなく漢数字が一般的であることも注意して書きましょう。
相手の宛名には必ず敬称をつけましょう。個人には「様」、会社や部署名には「御中」を用います。役職名を記載する場合には「様」を付ける必要はありません。「○○社長様」などは間違いになりますので気を付けましょう。
仕事に関連した相手や目上の方に送る年賀状の場合、都道府県を省いたり「株式会社」を「(株)」と略して書いたりすることは避けたほうがいいでしょう。
また、裏面に自分の住所と氏名を記載する場合は、表面に書く必要はありません。
「年賀状」を送るうえでの決まりの数々は、私たち日本人の長い歴史の中で培ってきた、相手に対する「気遣い」がもとになっています。書き方に迷ったときはいつでもこのコラムを参考にしてみてください。