2024年の暑中・残暑見舞いは、8月20日18時をもってご注文の受付を終了いたしました。
普段なかなか会えない人やお世話になった人に送るのが、暑中見舞いです。
短いメッセージの中で、相手の健康を気遣い、近況を伝えるはがきは、メールでは伝わりにくいぬくもりを感じることができます。
今回は、暑中見舞いの意味や送る時期などをご紹介します。
近況を報告し合うという意味合いも持っています。
お中元の由来は、中国の旧暦7月15日を「中元」と呼ぶことからきています。
「罪を償う日」として神様に供物をしていましたが、日本にその風習がきて以来、日頃お世話になった人たちへお礼を伝える習慣に変わっていきました。
もともと、お盆に帰省する際に直接品を持参して祖先に捧げていました。
それが江戸時代になると、お世話になっている人全般へ贈答をするという習慣になったようです。
遠方で訪問できない場合には、飛脚便等を用いて贈り物や書状などを届けました。
その後簡素化されて挨拶状を送る習慣になり、大正時代には今のような形式になったとされています。
それぞれを送る時期は以下の通りです。
・暑中見舞い
暑中見舞いは、二十四節気の小暑(7月7日頃)~立秋の前日(8月7日頃)に送るのが一般的です。実際に猛暑と感じる時期とは異なることもありますが、昔ながらの暦を基準とします。
立秋の前日までに間に合わない場合は、残暑見舞いとして出しましょう。
・残暑見舞い
残暑見舞いは、立秋(8月8日頃)~8月末頃までに送るのが一般的です。遅くても、処暑の候(9月7日頃まで)に届くように出しましょう。
1. お見舞いの挨拶
2. 主文
3. 結びの挨拶
4. 日付
1. お見舞いの挨拶
最初に「暑中お見舞い申し上げます」や「暑中お伺い申し上げます」などの、お見舞いの挨拶を入れます。本文よりも大きめの字で書くと見栄えが良くなります。句点「。」はいりません。
2. 主文
主文は、時候の挨拶と相手の健康を気遣う言葉からはじめます。時候の挨拶は、自分が感じているその時の季節感を記しましょう。
相手が住んでいる土地の気候に合わせた表現がおすすめです。
その後に、相手の健康を気遣う言葉を書きましょう。
さらに、近況報告があれば続けて書きます。
自分や家族の近況、帰省予定など、自分ならではのエピソードを添えましょう。
旅行先から、家族や友人に向けて、感想を添えて送るのもおすすめです。
3. 結びの挨拶
相手を気遣い、無事や健康を祈る思いやりのある一言で締めくくります。4. 日付
詳細な日付は入れません。年数の下に、「盛夏」などを入れます。お世話になった方や最近なかなか会えない友人など、相手のことを想い浮かべ、かしこまり過ぎずに親しみをこめて書くことが大切です。
・相手を見舞う一言を入れる
暑中見舞いは、相手を見舞う一言を入れるのが通例です。「お体にお気を付けください」「御自愛ください」などの、一言を入れるようにしましょう。
・暑中見舞いの返事はどうしたらいいのか
暑中見舞いは、一般的に「礼儀として相手と交換するもの」のため、いただいたら返事を送るようにします。返事を出す時には、相手の届く時期に気を付けましょう。
先方からいただいたのが暑中見舞いであったとしても、到着した時期によっては、返事を出す時期が「残暑見舞い」となるケースもあります。
そのため、送る時期を必ず確認するようにしましょう。
・喪中の人に送ってもいいのか
暑中見舞いは、相手の健康を気遣って出す挨拶状です。そのため、喪中であっても問題ないとされています。
ただし、出す時期や文面、はがきの絵柄などは配慮しましょう。
たとえば、基本的に四十九日を避けて出します。
暑中見舞いに間に合わないのであれば、残暑見舞いにするといいでしょう。
またあまりに派手なデザインの葉書の使用は控えましょう。
文面には、お悔やみや慰めなど、相手の心情を慮ったメッセージを入れるのがおすすめです。
ただし、重々しくなり過ぎないようにしましょう。
自身が喪中の場合は、暑中見舞いは出さなくても問題ありません。
ただし、できるだけ暑中見舞いには返信しましょう。
堅苦しい挨拶ではなく、相手のことを気遣い、親しみをこめて書くことが大切です。
ぜひいろいろな方々に気軽に送ってみてください。