これで安心!結婚式招待状 返信メッセージ・アレルギーの伝え方・連名での返信・横書き方法までの完全ガイド

これで安心!結婚式招待状 返信メッセージ・アレルギーの伝え方・連名での返信・横書き方法までの完全ガイド

記事の監修者
安東 徳子

安東徳子

戸板女子短期大学 服飾芸術科 教授
一般社団法人 日本ホスピタリエ協会 代表理事
N P O法人 T O K Y Oウエディングフォーラム 理事
株式会社エスプレシーボ・コム 代表取締役
日本社会学会 会員


経歴
30年間のウエディングビジネス経験を活かし、日本のホスピタリティをユニバーサルに再構築・普及させた。ただのマナーではなく、ビジネス貢献可能なコミュニケーションスキルとしての教育は産学で評価されている。
著書には『共感力の鍛え方』『ハネムーンでしかできない10のこと』『世界・ブライダルの基本』などがある。

一般社団法人 日本ホスピタリエ協会


監修者コメント

結婚式招待状への返信は、単なる出席の確認以上の意味を持ちます。
この記事では、招待状への心温まる返信の書き方、アレルギー情報の伝達、連名での返信のマナーなど、結婚式の返信ハガキに関するすべての疑問に答えています。
読者の皆様が、新郎新婦に対する敬意と感謝の心を込めた返信を送るための参考にしていただければ幸いです。
ゲストとしての心遣いが、より一層の祝福と喜びを結婚式にもたらすことでしょう。


TOPICS


はじめに

結婚式の招待状を受け取る際、多くの方が以下のような疑問を持つことでしょう。

・どのように返信すれば良いのか
・友人や親族からの招待状ではメッセージはどう変わるのか
・アレルギーの有無をどう伝えればよいか
・返信の際には連名での書き方や横書きの書き方はどうするのか
・欠席の場合の返信はどうすればよいのか

この記事では、「結婚式招待状への返信」に関する情報を、あなたの疑問に応える形で詳しく解説します。

それぞれのシチュエーションに応じた返信メッセージ例や注意点、横書きでの書き方など、返信作成に役立つ情報を提供します。


これを読めば、あなたも返信に困ることはありません。
各項目を確認しながら、礼儀正しい返信作成をしましょう。

結婚式招待状への返信メッセージの基本

返信メッセージの重要性

結婚式の招待状に対する返信メッセージは、単に出席の意思を伝えるだけでなく、気持ちを表す大切なツールです。

自分の感謝の気持ちや期待を伝えることで、結婚式を開く新郎新婦への心遣いとなります。

また、返信は結婚式の人数調整や準備にも重要な役割を果たします。
出席者数によっては料理の準備や会場の配置など、様々な調整が必要となるため、早めに正確な返信をすることが求められます。

さらに、返信メッセージは一人ひとりの個性や関係性が反映されます。
友人であれば親しみやすい言葉遣いを、親族であれば敬意を表す丁寧な語り口を選ぶなど、相手への配慮が求められます。

返信メッセージの基本フォーマット

「結婚式招待状への返信メッセージの基本フォーマット」は以下の通りです。

まず、結婚に対する祝福の言葉や招待に対するお礼を述べます。
それに続いて、出欠の意志表示を明確にし、最後に新郎新婦との関係性を考えた一言で締めくくります。
例えば以下のような書き方が考えられます。

ご結婚おめでとうございます
慶んで出席させていただきます
お二人の末永いお幸せをお祈りいたします

なお、全体の内容は手書きであり、きちんとした格式を持つことが求められます。
具体的な例文やその他の注意点については、次の章で詳しく解説します。

郵便局の結婚式招待状

気を付けたい返信ハガキの書き方マナー

結婚式返信ハガキに推奨される筆記具とその色

返信ハガキの筆記用具として、一般的にはブラックインクのボールペン万年筆が推奨されます。

これは、お祝いの場では「太く」「濃い」筆記具を使用することが縁起がいいとされているからです。

結婚式返信ハガキで句読点を使用しない理由

結婚式の返信ハガキでは、句読点を使わないのが一般的です。

これには、主に以下の2つの理由があります。

句読点が「句切り」「別れ」を連想させるから
 文章を「句切る」役割を持つ句読点は、「別れ」等の不吉な言葉を連想させるため、祝いの場での使用はふさわしくないと考えられています。

正式な文章には句読点を使用しないルールがあるため
句読点とは元々文章を読みやすくするために使用されているものなのです。

それを使用するということ=「読み手の読解力を侮っている」と受け止められ、相手に失礼にあたるという考えがあります。

結婚式返信ハガキで避けるべき忌み言葉と重ね言葉

忌み言葉とは「不吉なことを連想させる」言葉です。
普段よく使用する言葉も対象となっていますので、注意が必要です。

重ね言葉とは「ますます」といったように言葉を重ねて使用するものを言います。
繰り返し=再婚を連想させるので、使用はタブーとされます。

どちらも祝いの場である結婚式にはふさわしくない言葉ですので、このような言葉の使用は避け、メッセージを書きましょう。

忌み言葉の例
浅い、焦る、忙しい、終わる、欠ける、去る、絶える、最後、別れ、等

重ね言葉の例
ますます、どんどん、しばしば、等

友達宛ての返信メッセージの例文とポイント

友達からの招待状に対する返信の例

友達からの結婚式招待状への返信では、親しい間柄だからこそ、心を込めた真摯なメッセージを伝えましょう。
メッセージは、相手の名前を明記し、親交の深さを表現するエピソードを織り込むと、よりパーソナルな内容になります。

返信メッセージの例文
〇〇さん、結婚おめでとうございます
大学時代の共有体験を思い出しながら
これからの新生活に心から祝福を送ります

このようなメッセージは、受け取る側にとって、温かみのある印象を与えます。
各自の友情の深さを思い出しながら、自分の言葉で書いてみてください。


友達からの招待状に対する返信の注意点

友達からの結婚式招待状への返信では、日頃の気心の知れた関係を反映した自然体なメッセージが好まれます。
ただし、それでも基本的なマナーは守りましょう。

1.返信は速やかに
結婚式の準備は招待者にとって大仕事です。
招待状を受け取ったらすぐに返信し、招待者の負担を軽減しましょう。

2.感謝の意を忘れずに
招待状を送ってくれたことに対する感謝の意を示す文言を忘れずに記載しましょう。

3.返信文は丁寧に
自分らしさを出すことは大切ですが、あくまでフォーマルな場なので丁寧な語り口を心掛けましょう。

以上の3点を守りつつ、友人らしいあたたかみのある返信を心掛けてみてください。

親族宛ての返信メッセージの例文とポイント

返信メッセージの例文とその解説

返信メッセージは、出席の意志を伝えるだけではなく、相手への感謝や楽しみを伝えられる場でもあります。

以下は一例です。

年上の親族向けのメッセージ例文


ご結婚誠におめでとうございます 喜んで参加させていただきます
憧れのお姉さん(お兄さん)の○○さんの晴れ姿 今から楽しみです
二人の末永いお幸せを心よりお祈り申し上げます



年下の親族向けのメッセージ


ご結婚おめでとうございます
小さな頃から見守ってきた◯◯ちゃんの結婚式に参加できることを大変嬉しく思います
末永いお幸せをお祈りします



親族からの招待状に対する返信の注意点

親族からの招待状に対しては、一般的に比較的形式的な言葉遣いをすることが求められます。

また、親族とはいえ直接的な関係性により、敬語の使用や敬意の表現方法も変わる可能性があります。
言葉遣いだけでなく、書き方や返信のタイミングも重要です。
具体的には以下のポイントに注意しましょう。


1.返信のタイミング
 優れたマナーとしては、招待状を受け取ったらすぐに返信しましょう。
特に親族という近い関係性から、早めの返信が期待されます。

2.敬語の使用
 敬語は相手への敬意を示すために不可欠です。
特に年上の親族に対しては尊敬語を用いること。
年下や親しい間柄の親族に対しては丁寧語を用いることが一般的です。

招待状の返信でアレルギーを伝える方法

アレルギーを伝える重要性

結婚式の参列者がアレルギーを抱えている場合、それを事前に伝えることは非常に重要です。
体調に関わる食物アレルギーがある場合は、招待状の返信時に伝えることで、新郎新婦が適切に対応することが可能となります。

これにより、自身の体調を保ちつつ、ゲストは結婚式を心から楽しむことができ、新郎新婦も安心して宴席を進行させることができます。

アレルギー情報を伝える適切な方法

アレルギー情報を伝える際には、まず自分がアレルギーを有していること具体的に何に対するアレルギーであるかを明記します。
その際、新郎新婦の配慮に対するお礼の言葉も一言記しましょう。

アレルギーを伝える文例
食物アレルギーのため 以下の食材を含む料理は避けていただけますと幸いです
・卵 ・小麦 ・牛乳
大変お手数ですが ご理解とご配慮をお願い申し上げます

なお、アレルギーではなく苦手な食べ物に関しての記載はマナー違反となりますので避けましょう。

また、アレルギー欄があり、自身にアレルギーがない場合は、新郎新婦の配慮に対してのお礼の一言があるとより丁寧です。


連名で招待状に返信する際のルール

連名で返信する場合のルール

連名で返信する場合、明確なルールはありませんが、①夫(父親)②妻(母親)③子供の順に表記することが一般的です。
具体的には、社会的な立場や年齢などによって、名前を書く順番を考慮する必要があります。
例えば、両親と一緒に返信する場合、下記の通り書きます。

例:山田太郎・花子・一郎

また、配偶者と一緒に返信する場合は、以下のように書きます。

例:山田太郎・花子

このように、連名で返信する際には一般的な順番を意識することがマナーとなります。
また、その他のルールとしては、招待された者に対し出席、欠席の意思を明確に記載することも重要です。

連名による招待状への返信例文とその解説

結婚式招待状への返信では、「連名」で返すことがあります。
これは、夫婦やカップル、家族など複数の人々が一緒に返信する際によく用いられます。
連名での返信例文を以下に示します。

全員が出席の場合のメッセージ例文


ご結婚おめでとうございます
この度は貴重なご招待心より感謝申し上げます
夫婦(家族)揃って慶んで参加させていただきます

※この場合、「出席」に〇をつけ、上記のメッセージを記入する


一部出席の場合のメッセージ例文


ご結婚おめでとうございます
この度は貴重なご招待心より感謝申し上げます
誠に残念ながら妻〇〇は体調面に不安がありますので
私○○のみ参加させていただきます

※この場合、「出席」に〇をつけ、上記のメッセージを記入する


全員欠席の場合のメッセージ例文


ご結婚おめでとうございます
この度は貴重なご招待心より感謝申し上げます
誠に残念ながら やむを得ない事情により欠席させていただきます
お二人の末永いご多幸を心よりお祈りいたします

※この場合、「欠席」に〇をつけ、上記のメッセージを記入する


招待状の返信:横書きと縦書きの違い

縦書きと横書きの違い

結婚式の招待状の返信では、ハガキが縦書きと横書きの場合で記入方法を迷う方がいらっしゃるかもしれません。

また、メッセージ記入場所についても、横書きの場合は予めメッセージ欄がある場合が多いので迷うことは少ないかと思いますが、伝統的な形式である縦書きの場合メッセージ欄がない場合が多いです。

そのような場合、縦書きハガキへのメッセージは「出席・欠席選択欄」の下に続けて記載するようにしましょう。

こちらの記事では画像を表示してより分かりやすく説明しております。
ぜひご覧ください。


欠席の返信の仕方

結婚式への欠席返信時のマナー

結婚式への欠席はやむを得ない場合もありますが、その際の返信の仕方にはマナーが求められます。

まず第一に、返信ハガキを送るタイミングが重要です。

出席の場合は可能な限り早めの返信がマナーとされていますが、欠席の場合すぐに返信をしてしまうと新郎新婦に不快な思いをさせる可能性があります。

スケジュール調整を努力したが、やむを得ず欠席」ということを伝えるため、返信は招待状到着から1週間後を目安に行うようにしましょう。

しかし、あまりに遅いと新郎新婦に迷惑をかけてしまうので、遅くとも返信期限までには必ず返信しましょう。

次に、欠席の理由についてですが、あまり明確に書かず「やむを得ない事情により」といった表現を用いることをおすすめします。

たとえ事実でも、病気や怪我についてあまりに具体的に記載することで新郎新婦を心配させてしまうことになりかねません。

以下に、欠席の理由と適切な表現方法の例を示します。


• ビジネススケジュールが重なった →「仕事上の都合により
• 自身または家族の病気・怪我 →「体調不良により
• 既に他の予定が入っている →「予定が重なってしまい

最後に、欠席を伝える際は、必ず新郎新婦への祝福の言葉を添えましょう。
それが相手への気遣いとなります。
欠席の返信をする場合は、出席の場合以上に新郎新婦に対する配慮が大切です。

欠席の返信例文とその解説

欠席の場合でも丁寧なメッセージが必要です。
「この度は心よりのお誘い 誠にありがとうございます
残念ながら日程の都合上 お祝いにお伺いすることができません
心よりお二人の幸せをお祈り申し上げます」
といった表現が適切です。
以下に具体的な例とその解説を示します。

欠席の場合のメッセージ例文
この度は素晴らしいお誘いをいただき 心より感謝申し上げます
誠に残念ながらやむを得ない事情により 欠席させていただきます
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます
新たな門出に心から祝福申し上げます


まとめ

結婚式招待状への返信は、一人ひとりの思いや状況を尊重しつつ、礼儀とマナーを守る大切な作業です。

返信メッセージの工夫と表現について
友人や親族に対して自分の出席意志と感謝の気持ちを伝えるもので、その表現や書き方には工夫が必要です。

アレルギー情報の適切な伝達について
自身のアレルギーを伝えることは、主催者が安心して対応できるよう、適切に連絡することが求められます。

連名による返信の重要性について
招待された者の出欠席を明確に伝えることが大切です。

返信ハガキの縦書きと横書きの選択について
返信文は基本的に横書きですが、招待状の形式によっては縦書きも選択肢となります。
それぞれの特徴を把握し、新郎新婦へ心のこもった返信ハガキを届けましょう。

欠席の返信時の配慮と表現について
新郎新婦やゲストにとって、欠席は大変残念なことですが、気持ちを丁寧に伝えることで、相手への配慮となります。
出席の返信の場合よりも、新郎新婦のことを考え丁寧に返信するとよいでしょう。

以上が結婚式招待状への返信のポイントです。
これらを理解し、相手への思いやりを忘れずに行いましょう。

郵便局の結婚式招待状

他の記事を見る
もっと見る