喪中はがきの文例 喪中はがきの基本的なルールやシーン別の文例について

喪中はがきの文例 喪中はがきの基本的なルールやシーン別の文例について

身内に不幸があった際に送る「喪中はがき」は、いくつかマナーがあります。

このコラムでは「喪中はがき」の基本的な書き方やルールをはじめ、「投函が遅れてしまった場合」や「年賀状を受け取りたい場合」、「喪中はがきを送付せず年賀状を受け取った場合」など、シーン別に合わせた文例と共にご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。


目次

喪中はがきの基本マナーと一般的な文例

「喪中はがき」の基本マナーと書き方、「喪中はがき」の基本的な構成要素を一般的な文例と共にご説明します。

喪中はがきの基本マナー

「喪中はがき」は一般的に配偶者、父母、義父母、子ども(子どもの配偶者)、兄弟姉妹が不幸にあった場合に出します。ただし、同居をしていない別世帯の2親等(祖父母や義祖父母)の場合は年賀を欠礼する必要がない場合もあります。

何親等であっても自分の身内が亡くなり、深い悲しみの中で新年を祝う気持ちに憂いがあれば、「喪中はがき」を出してもおかしくはありません。

また、「喪中はがき」は年賀状の準備を始める11月の中旬から12月の初旬までに届くようにするのが基本です。

喪中はがきのデザインや印刷に関する詳しい情報は、こちらの喪中はがき印刷TOPページからご確認いただけます。シンプルで心を込めたデザインをご用意しております。


喪中はがきの一般的な文例

喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます

○○[続柄]○○[名前]が○月○日に○○歳で永眠いたしました

生前に賜りましたご厚情に心から御礼申し上げます

明年も倍旧のご交誼をお願い申し上げます

令和○年○月

〒100-0004 東京都千代田区大手町○ー○

      電話 03―○○○○―○○○○

      郵便局 太郎

          花子


挨拶文

本文の書き出しには、新年の挨拶を欠礼する旨を示す「挨拶文」が必要です。「年賀」は祝いの言葉なので「年始・年頭・新年」のいずれかを使用しましょう。

例)喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます


故人について

誰がいつ亡くなったのか、続柄と共に記載します。年齢は「数え年」で記載するのが一般的です。夫婦連名で送る場合は、世帯主から見た続柄を記載しましょう。

例)本年○月に妻○○の父○○が○○歳にて永眠いたしました


お礼の言葉

故人が存命中にお世話になったことに対するお礼を述べます。一言程度のシンプルな内容にしましょう。

例)生前に賜りましたご厚情に心から御礼申し上げます

例)平素のご芳情を厚くお礼申し上げます


結びの挨拶

本文の最後は引き続きのお付き合いを願ったり、先方の健勝を祈念したりする内容の「結びの挨拶」で締めましょう。

例)明年も倍旧のご交誼をお願い申し上げます

例)みなさまにいい年が訪れますようお祈りいたします

例)寒さに向かう折からご自愛のほどお祈りいたします


日付

「喪中はがき」を差し出した日付を、年号と月のみで記載しましょう。

例)令和〇年十二月


差出人名

差出人の情報を表面(宛名面)に入れる場合ははがきの左下、裏面に入れる場合は文面の最後にいれます。表面・裏面どちらにかいてもマナー違反になりません。住所・電話番号・氏名を記載しましょう。



喪中はがきを書く際の基本的なルール

「喪中はがき」はフォーマルな挨拶状ですので、裏面の文章は日本語の伝統である縦書きが一般的です。ただし、最近ではカジュアルな印象の横書きも増えています。横書きの場合、数字をアラビア数字で記載しましょう。

行頭は「一字下げ」をしないのがルールです。一字下げと同じく、儀礼的な挨拶状・招待状では「句読点を使わない」のが一般的です。また、「年賀」「お慶び」などのおめでたい言葉の使用は避けるようにします。

簡潔な内容で済ませることが重要ですので、「近況報告」は記載しません。どうしても近況報告をしたい場合は、1月7日(松の内)が明けてから寒中見舞いで行うようにしましょう。

「去年」「浅い」「終わる」といった「忌み言葉」や、「重ねて」「ますます」といった「重ね言葉」も使用できませんので注意しましょう。


喪中はがきのシーン別の文例

シーン別に喪中はがきの文例を8つご紹介します。

喪中はがきの投函が遅れた場合

「喪中はがき」は年賀状を書き始める前の、年内の11月~12月上旬までに届けるのがマナーです。
葬儀が年末に重なるなどの理由で投函期間が過ぎてしまう場合は「寒中見舞い」として送付します。 「寒中見舞い」は松の内(1月7日)を過ぎてから節分(2月3日)までに届くように発送する必要がありますが、 さらに遅れる場合は「余剰見舞い」として送付します。


寒中見舞いの文例

寒中お見舞い申し上げます

服喪中のため年始のご挨拶を差し控えさせていただきました

ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます

本年も何卒よろしくお願いいたします


喪中はがきを送付せず年賀状を受け取った場合

この場合は「寒中見舞い」で喪中であることをお知らせしましょう。

いただいた「年賀状」は、お礼として送る寒中見舞いの文面上で「年始状」と言い換えます。


文例

寒中お見舞い申し上げます

このたびは丁寧なお年始状をいただきましてありがとうございました

昨年○月○日に祖父○○が他界しました。

喪中につき年末年始のご挨拶は差し控えさせていただきました

本年も皆様にとりましてよい年でありますようお祈り申し上げます


先に葬儀を済ませた場合

葬儀を先に済ませていた場合は、「故人の生前の遺志で身内のみでおこなったこと」と「通知が遅くなったことへのお詫び」を記載します。また、香典を辞退する際には、あわせてその旨を記載します。


文例

喪中につき年末年始のご挨拶を謹んでご遠慮申し上げます

去る○月に祖父○○が永眠いたしました

葬儀におきましては 故人の生前の遺志により

誠に勝手ながら近親者にて執り行いました

通知が遅れましたこと深くお詫び申し上げます

尚 お供え物や御香典につきましてはご辞退させていただきたくお願い申し上げます

生前賜りましたご厚誼に深く感謝いたします


故人が複数いる場合

亡くなった身内が複数いる場合、連名で記載してもマナー違反には当たりません。


文例

喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます

本年○月に祖父○○が○○歳にて

本年○月に祖母○○が○○歳にて

永眠いたしました

生前のご厚情に深謝いたしますとともに

明年も変わらぬご厚誼のほど謹んでお願い申し上げます


会社で送る場合

創業者や会長、社長が亡くなった場合や、社儀を行った場合には、社名を添えて「喪中はがき」をおくりましょう。


文例

喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます

○月○日かねてより病気療養中でした

弊社代表取締役○○が永眠いたしました

生前のご厚情に深謝いたしますとともに

今後とも変わらぬご支援ご鞭撻のほど謹んでお願い申し上げます


クリスチャンの場合

故人や差出人がキリスト教の場合には「天に召される」「天寿を全うしました」という旨の表現を用いるようにしましょう。


文例

過日 ○○が主の御許に召されました

そのため新年のご挨拶をご遠慮申し上げます

皆様によき年が訪れますようお祈り申し上げます


喪中だが年賀状は受け取りたい場合

先方から年賀状を受け取りたい場合は「皆様からの年賀状はお待ちしております」という主旨の言葉を入れると良いでしょう。返事が欲しい場合は必ず「故人情報の後」に記載します。


文例

新年のご挨拶にかえて

祖父○○が○月○日に○○歳で永眠いたしました

新年のご挨拶は失礼させていただきますが

年賀状のないお正月はどうしても淋しさがつのります

皆様からの年賀状はいつものようにお待ちしております

これから寒さが厳しくなりますので

どうぞご自愛のほどお祈り申し上げます


故人の情報を記載したくない場合

故人の名前や逝去日を入れない場合は、挨拶分と差出人の住所・氏名のみを記載します。


文例

喪中につき新年のご挨拶は差し控えさせていただきます

〒100-0004 東京都千代田区大手町○ー○

      電話 03―○○○○―○○○○

      郵便局 太郎

          花子


「郵便局のプリントサービス」で利用できる喪中はがきの文例

「郵便局のプリントサービス」なら、複数の「喪中はがき」の文例から選択できます。文章を考えたり、マナーに気を付けたりする必要がないので、忙しい方や初めてで不安な方でも簡単にご利用できます。


「郵便局のプリントサービス」とは?

「喪中はがき」などの挨拶状を、指定枚数分印刷し、指定場所に届けてくれるサービスです。インターネット上で簡単に注文でき、有料オプションで宛名印刷や投函代行サービスも利用可能なため、大変便利です。
(宛名印刷には会員登録と住所録データの入力が必要となります。別途日数が加算されるため、納期に注意が必要です)
利用できるはがきは全て通常はがき(郵政はがき)ですので、切手を貼付する必要はありません。定番の胡蝶蘭や薄墨調をはじめとした、さまざまなデザインから選ぶことができます。


「郵便局のプリントサービス」で利用できる喪中はがきの文例紹介

「郵便局のプリントサービス」では、冒頭の挨拶文と日付の間に入る、文章部分(お礼言葉と結びの挨拶にあたる部分)を変更することができます。以下は、利用できる文章の例です。


  • 寒さに向かう折からご自愛のほどお祈り申し上げます


  • 生前に賜りましたご厚誼に深く感謝いたします

明年も倍旧のご交誼をお願い申し上げます


  • 平素のご芳情を厚くお礼申し上げますとともに

みなさまに良い年が訪れますようにお祈りいたします


  • 本年中に賜りましたご厚情を深謝いたします

みなさまどうぞよいお年をお迎えください


  • 新年のご祝詞を申し上げるべきでございますが

喪中につき勝手ながら失礼させていただきます

明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます


また、既存の文例だけでなく、自由な文章を記載することも可能です。


喪中はがきは文例を活用しつつ、マナーやルールを守って送付を

このコラムでは「喪中はがき」の基本的な書き方やルールをはじめ、「投函が遅れてしまった場合」など、シーン別に合わせた文例と共にご紹介いたしました。
「喪中はがき」はなるべく早めに準備したいですが、故人が急逝された場合などは間に合わないこともあります。その場合は今回の記事を参考に「寒中見舞い」や「余寒見舞い」で報告しましょう。

「喪中はがき」の基本的なマナーや文例を理解したうえで、故人を悼む心を忘れずに「喪中はがき」を送りましょう。


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