喪中になる親戚の範囲・続柄 喪中はがきは親戚にも出すべきか
2024.12.10
親戚が亡くなった場合、どこまでが喪中に当たるのかわかりづらいため悩む人は少なくないでしょう。
また、「喪中はがき」を出す場合親戚の方にも喪中はがきを出すべきかどうか、明確な線引きがないので判断が難しいと感じる人も多いと思います。
今回のコラムでは「亡くなると喪中になる親戚の範囲」や「喪中はがきは親戚にも出すべきか」、「喪中はがきを書く際の注意点」などについてご紹介します。
また、「喪中はがき」を出す場合親戚の方にも喪中はがきを出すべきかどうか、明確な線引きがないので判断が難しいと感じる人も多いと思います。
今回のコラムでは「亡くなると喪中になる親戚の範囲」や「喪中はがきは親戚にも出すべきか」、「喪中はがきを書く際の注意点」などについてご紹介します。
目次
- ◇亡くなると喪中の対象になる親戚の範囲・続柄
- ◇喪中の対象になる範囲
- ◇喪中の対象にならないケース
- ◇喪中はがきを出す範囲
- ◇親戚
- ◇葬儀の参列者
- ◇ビジネス上の関係者
- ◇故人が年賀状をやり取りしていた相手
- ◇喪中はがきにおける故人との続柄マナー
- ◇続柄の基準
- ◇迷いやすい続柄の書き方
- ◇喪中はがきの構成例
- ◇喪中はがき文面の基本構成
- ◇挨拶文
- ◇故人の情報
- ◇お礼の言葉と結びの挨拶
- ◇日付
- ◇差出人の住所と氏名
- ◇喪中はがきの文面における注意点
- ◇喪中はがきについての基本を確認
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亡くなると喪中の対象になる親戚の範囲・続柄
親戚の方が亡くなった際に、多くの方が悩んでしまうのは「どこまでの範囲が喪中に含まれるのだろうか?」ではないでしょうか。そもそも「親等」とは、親族間におけるつながりの近さを数値化したもので、親子の関係で1親等と数えます。そこから関係が離れていくにしたがって2親等、3親等…となります。
下記では何親等までが喪中に含まれるのか、具体的にご紹介します。
喪中の対象になる範囲
一般的には「2親等の親族」が亡くなった場合が喪中となります。2親等とは以下の親族になります。
親等なし:配偶者
便宜上0親等と呼ぶこともあります。
1親等:父母、義父母、子ども
自分の父母、配偶者の父母、自身の子どもは1親等になります。
2親等:兄弟姉妹、祖父母、義祖父母、孫
兄弟姉妹の配偶者、義兄弟姉妹、義兄弟姉妹の配偶者も2親等になります。
喪中の対象にならないケース
3親等:おじ、おば、甥、姪、曾祖父母、義曾祖父母、ひ孫4親等:従妹
また、祖父母や義祖父母、兄弟姉妹の配偶者の場合、同居をしておらず別世帯として暮らしていた場合は「喪中はがき」を出さないこともあります。
「2親等内の親族」のみならず、故人との親交の深さや同居の有無により3親等以上でも喪中とすることがあります。ご自身やご家族のお気持ちによって「喪中はがき」を出しても問題ございません。出すかどうか迷った場合は出すのが無難です。
喪中はがきを出す範囲
次に出てくる疑問として「喪中はがき」を出す際に「親戚にも出すべきか」「どこまでの範囲に出すべきか」などが上がると思います。「喪中はがき」を出す範囲については、お住まいのしきたりや故人との関係性などよって異なりますので、ここでは一般的な「喪中はがき」を出す範囲についてご紹介します。親戚
「喪中はがき」は、故人が亡くなったことを知らせるものではなく、年賀状を出せないことを伝える「年賀欠礼状」という挨拶状です。新年の挨拶を控えることに対するお詫びなので、毎年、年賀状をやり取りしている方には必ず「喪中はがき」を出すようにしましょう。ただし、近年では身内同士での送付を省略するケースもあります。
葬儀の参列者
葬儀に参列していただいた方にも「喪中はがき」を送るのが礼儀です。葬儀の際に「お世話になったお礼」書き添えておくとさらに好印象です。
ビジネス上の関係者
ビジネス上の関係者で友人、知人等プライベートな関わりがある方は「喪中はがき」を送るようにしましょう。近年では「プライベートと仕事を分ける」という方が増えてきたため、喪中期間であるかどうかに限らず、通常通り年賀状を送付する場合も少しずつ増えています。
故人が年賀状をやり取りしていた相手
故人と生前にお付き合いがあったものの、何らかの理由で葬儀に出席されていない場合など「故人が亡くなったことを知らない方」にも送付することをおすすめします。送付時には必ず故人の名前がわかる形にして送りましょう。
例)父○○が○月○日に永眠しました
喪中はがきにおける故人との続柄マナー
「喪中はがき」に記載する重要な情報の一つに、故人との「続柄」があります。マナーを踏まえた上で記載しましょう。
続柄の基準
夫婦連名で送る場合も「世帯主から見た際の続柄」で判断します。夫婦であれば夫、家族であれば父親を基準とすることが一般的です。
親等の数え方も、世帯主を中心に数えるのが基本です。
迷いやすい続柄の書き方
迷いやすい身内の「続柄」記載方法についてご紹介します。配偶者の両親は一般的に「義父・義母」とは書きません。
夫の両親はそのまま「父・母」と書きます。
妻の両親は、父親の場合「岳父」もしくは「妻○○の父」と書きます。母親の場合「岳母」「丈母」「妻○○の母」のいずれかで書きます。
おじ、おばの漢字表記にも違いがあります。
両親の兄や姉、もしくは兄や姉の配偶者は「伯父」「伯母」と書きます。
両親の弟や妹、もしくは弟や妹の配偶者は「叔父」「叔母」と書きます。
喪中はがきの構成例
「喪中はがき」は「年賀欠礼状」という名称の通り、不要な情報を記載せず簡潔にまとめるように注意しましょう。喪中はがき文面の基本構成
挨拶文
悲しみに身を慎み、新年の挨拶を欠礼する旨を示します。「年賀」は祝い言葉のため使用しませんが「年始」「年頭」「新年」は使用できます。例)喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます。
故人の情報
続いて重要なのは故人の情報です。だれがいつ亡くなったのかを、差出人の続柄と共に記載します。故人の名前は原則フルネームで書きましょう。死因は通常記載しません。年齢は数え年で記載するのが一般的です。数え年とは、生まれた時点を1歳とし、以降元旦を迎えるごとに年齢を重ねる数え方です。例)
祖父○○が○月○日に○○歳で永眠いたしました
1年で複数人が亡くなった場合は、連名で記載しても失礼にはなりません。
1年で複数人が亡くなった場合は、連名で記載しても失礼にはなりません。
お礼の言葉と結びの挨拶
故人が生前お世話になったことに対する、感謝の言葉を述べましょう。その後、引き続きのお付き合いを願ったり、相手の健康を祈ったりする内容の言葉で締めるようにします。例)
生前に賜りましたご厚情に心から御礼申し上げます
皆様に良い年が訪れますようお祈りいたします
皆様に良い年が訪れますようお祈りいたします
日付
喪中はがきを差し出した年月を記載します。例)令和四年 十二月
差出人の住所と氏名
表面(宛名面)に入れる場合ははがきの左下、裏面に入れる場合は文面の最後に入れてください。表面もしくは裏面、いずれに書いてもマナー違反になりません。表記方法は世帯主の個人名、夫婦連名のどちらでも大丈夫です。
喪中はがきの文面における注意点
昔ながらの日本語の表記に準ずることが原則です。文面に句読点は入れず、原則として数字は漢数字で表記するようにします。
ただし、郵便番号に関してはアラビア数字で問題ありません。
基本は縦書きの文面で送りますが、その場合文面の行頭は「一字下げ」をしません。また、文章中に「拝啓」「敬具」などの頭語・結語を用いる必要はありません。「新春の候」や「寒冷の候」といった時候の挨拶も不要です。さらに、「逝去」という言葉は尊敬語に当たるため、身内の死には用いることができませんので注意してください。
「喪中はがき」には転居、結婚、出産などの「近況報告」は記載しないのがマナーです。どうしても伝えたいことがある場合は、松の内(1月7日)を過ぎてから送付する「寒中見舞い」の中に記載するようにしましょう。
喪中はがきについての基本を確認
「喪中はがき」は故人が亡くなった年の11月から遅くとも12月上旬までに届くよう投函します。何らかの理由で「喪中はがき」の投函が遅れた場合は、松の内(1月7日)が明けてから節分(2月3日頃)までの間に「寒中見舞い」を送ります。また、さらに遅れた場合は「余寒見舞い」として送るようにします。先方から年賀状が届いた場合、受け取ること自体はマナー違反ではありません。「寒中見舞い」でお礼を述べ、喪中であることを伝えましょう。 「喪中はがき」」のデザインは、慣例的に胡蝶蘭を使用したものが用いられることが多いですが、胡蝶蘭以外にも様々な種類があります。「郵便局のプリントサービス」ではシンプルな柄やモダンな柄など豊富なデザインの中から選べますので、ぜひご活用ください。