年賀状の書き損じはどうする? 実は交換できるって知っていましたか?

年賀状の書き損じはどうする? 実は交換できるって知っていましたか?

「宛先を書いている時に誤字をしてしまった」「印刷に失敗してしまった」など、年賀状作りで失敗してしまうことはよくありますよね。
では、書き損じてしまった年賀はがきはどうしたらいいのでしょうか。実は書き損じたはがきは、郵便局で交換してもらうことができます。
今回は、年賀状を書き損じてしまった時の対策や交換方法、書き損じを防ぐ方法などをご紹介します。


記事の監修者
中 川  越 〈なかがわ・えつ〉

中川越

プロフィール
1954(昭和29)年 東京品川生まれ。手紙文化研究 、コラムニスト 、イラストレイターとして幅広く活躍。
古今東西、有名無名を問わず、各種手紙に取材し、手紙の在り方、表現の工夫、コミュニケーションの本来について、日々探求を続けている。
中川  越 ホームページ


目次


書き損じた年賀はがきは交換が可能

年賀状を作っていると、書き損じてしまうことも多いのではないでしょうか。
余ってしまったはがきなら通常のはがきとして使う道もありますが、印刷ミスなどがあれば通常のはがきとして使うこともできません。

しかし、誤字や印刷ミスなど、通常のはがきとしても使えなくなった年賀はがきでも、郵便局で交換してもらうことができます。
年賀状はもちろん、郵便書簡、レターパック封筒、切手などと交換してもらえます。


年賀状の交換時期と手数料

書き損じた年賀状は、所定の手数料を支払えば、下記の表のものと交換することが可能です。

はがきの種類

交換できるもの

普通切手

特殊切手

くじ引き番号付き郵便はがき

その他の郵便はがき

郵便書簡

特定封筒(レターパック封筒およびスマートレター封筒)

くじ引き番号付き郵便はがき

当年度発行のもの

販売期間中

×

販売期間後

×

×

他年度発行のもの


×

×


手数料は1回の交換請求枚数が100枚以上の場合は手数料が10円になります。無料交換(服喪による年賀はがきの交換など)の枚数は合算されません。


無料交換できる場合もある

以下のケースの場合は、無料で年賀はがきを交換することができます。

・近親者の不幸による服喪のため
近親者に不幸があり、服喪のために利用しなくなった年玉付き年賀はがき・寄付金付きお年玉付き年賀郵便切手は、無料で通常切手類と交換することが可能です。

提出する切手類

交換できる切手類

・お年玉付郵便はがき

(四面連刷、インクジェット紙、くぼみ入り、寄付金付きを含む)

・寄付金付きお年玉付郵便切手

年賀状印刷、お手軽年賀などの印刷代を含む商品については、料額分(購入金額から印刷代金等を除いた金額)での交換

・通常切手(弔事用切手を含みます。)

・通常はがき、往復はがき(その他の郵便はがき)

「その他の郵便はがき」には喪中印刷、挨拶文入り喪中はがきなどの絵柄印刷代金等を含む商品は含まれない

・特定封筒(レターパック封筒およびスマートレター封筒)

・郵便書簡


交換期間は、お年玉付き郵便はがきなどの販売開始日から販売期間終了日までです。
簡易局を除くすべての郵便窓口で交換ができます。
窓口で、服喪であることを伝え、窓口に備え付けられている請求書に、住所、氏名、亡くなられた方との続柄などを記入します。

・間違えて別の種類の年賀はがきを購入した場合
未使用かつその年の販売期間内であれば、手数料無料で他の種類の年賀はがきと交換できます。
こちらは、未使用のみが対象で、書き損じはがきは対象ではないので注意しましょう。


書き損じはがきのお年玉くじが当選した場合

書き損じたはがきや未使用の年賀はがきのお年玉くじが当選している場合は、商品と引き換えることが可能です。

当選しているはがきがあれば、郵便局の窓口で交換してもらいましょう。景品と引き換えたはがきには確認印が押されますが、そのままはがきとして使用できます。

お年玉くじは毎年1月に抽選が行われ、賞品の交換期間は約半年です。当選番号は新聞や郵便局の公式ホームページなどで確認することができます。


交換以外の活用方法

書き損じた年賀はがきは、郵便局で交換する以外にも、以下の方法に活用できます。

寄付する

書き損じた年賀はがきは、日本ユニセフ協会、公益社団法人日本ユネスコ、そのほかのNPO法人などに寄付することが可能です。

団体によって活用方法は異なりますが、一例として、集められたはがきは切手シートなどに交換され、その切手が資料の発送、受領書、お礼状の送料として使われます。

使用した切手分の通信運搬費が節約できるため、その節約分がワクチン支援分などに活用されます。
年賀はがきだけでなく、書き損じた通常のはがきや不要になった切手なども寄付できるケースがあります。活動内容に共感できる団体があれば、寄付するのも一つの手段でしょう。

懸賞などの応募はがきとして使う

少しの絵柄が入っているくらいの書き損じの場合、懸賞用の応募はがきとして使う方法があります。通常のはがきとして使う場合は、「年賀」の文字を二重線で消して使用します。


まとめ

書き損じてしまった年賀状は、郵便局で切手などに交換することができます。

また、服喪や違う種類を買ってしまった場合は、無料で交換することも可能です。知らないまま未使用の年賀はがきを眠らせておくのはもったいないので、ぜひこの制度を活用してみください。



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