コラム

【文例50選】年賀状の挨拶文はもう迷わない!相手・状況別に使える気の利いた一言とは

2025.12.01
【文例50選】年賀状の挨拶文はもう迷わない!相手・状況別に使える気の利いた一言とは

新しい年を迎えるにあたり、大切な方々へ送る年賀状。しかし、毎年「挨拶文、何を書こう…」と頭を悩ませてはいませんか?
「上司に失礼がないようにしたい」「親しい友人には、もっと気持ちが伝わる言葉を送りたい」「結婚報告も兼ねているけど、どう書けばいいの?」など、相手や状況によって悩みは尽きないものです。ご安心ください。この記事を読めば、年賀状の挨拶文に関するあらゆる悩みが解決します。
基本的なマナーから、送る相手・状況に合わせた豊富な文例、そして印刷された年賀状に添えるだけでグッと印象がよくなる「手書きの一言」まで、合計50の文例を交えながら具体的に解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたはもう挨拶文に迷うことなく、自信を持って、心からの気持ちが伝わる年賀状を準備できるようになっているはずです。

目次

1. これだけは押さえたい!年賀状挨拶文の基本構成とマナー

一年に一度のご挨拶だからこそ、相手に失礼のないよう、気持ちよく新年をお祝いするための大切なルールがあります。
せっかく心を込めて書いた年賀状が、意図せず相手を不快にさせてしまうことがないように、まずは挨拶文の基本構成と、知っておくべきマナーについて、ここでしっかりと確認しておきましょう。

1-1. 年賀状の挨拶文を構成する4つの要素

年賀状の挨拶文は、一般的に「賀詞(がし)」「本文」「結びの言葉」「年号・日付」という4つの要素で構成されています。この型に沿って書くことで、誰に対しても失礼のない、整った印象の挨拶文を作成することができます。

それぞれの要素が持つ役割を詳しく見ていきましょう。

賀詞(がし)

新年のお祝いを述べる言葉で、挨拶文の冒頭に配置します。「謹賀新年」や「あけましておめでとうございます」などがこれにあたります。
賀詞は、いわば年賀状の「顔」ともいえる部分です。相手や自分との関係性によって使うべき言葉が異なるため、後述する選び方をしっかり確認することが非常に重要です。

本文

賀詞に続く文章で、年賀状のメッセージの中心となる部分です。一般的には、以下の内容を盛り込むと、バランスの良い丁寧な文章になります。

  • 昨年のお礼:「旧年中は大変お世話になりました」など、日頃の感謝の気持ちを伝えます。
  • 近況報告:結婚、出産、転居などの大きな出来事や、仕事や趣味など、自分の近況を簡潔に伝えます。相手との関係性によっては、少しプライベートな内容に触れると親密さが増すでしょう。
  • 相手の幸福を祈る言葉:「皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます」など、相手やその家族の幸せを願う気持ちを伝えます。
結びの言葉

本文を締めくくる言葉です。今後の変わらぬお付き合いや、相手のさらなる発展、健康などを願う言葉で結びます。
「本年もどうぞよろしくお願いいたします」「皆様のより一層のご健勝を心よりお祈り申し上げます」といったフレーズが一般的です。

年号・日付

最後に、いつ書かれたものかを示すために年号と日付を記します。一般的には「令和〇年 元旦」と書きます。「一月一日」と書くよりも「元旦」と書くほうが、元日の朝に届く年賀状にふさわしいとされています。
もし、元旦に届かないことが分かっている場合や、松の内(一般的には1月7日まで)に投函する場合は、「令和〇年 一月」としてもよいでしょう。

1-2. 意外と知らない句読点のルール

年賀状をはじめ、日本の伝統的な書状では、原則として「、」(読点)や「。」(句点)といった句読点は使いません。これにはいくつかの理由があります。
一つは、もともと日本の毛筆文化では、句読点を使わずに文章を書き記すのが正式なスタイルだったという歴史的な背景です。
そしてもう一つ、より大切な理由として、「お祝い事には区切りをつけない」という縁起を担ぐ意味合いが込められています。文章の途中で区切りを入れることが、縁の切れ目や物事の終わりを連想させてしまうため、新年を祝う場では避けるべきとされているのです。
とはいえ、句読点がないと文章が読みにくくなってしまうのでは、と心配になる方もいるでしょう。その場合は、句読点の代わりにスペース(空白)を一文字分入れたり、適切な場所で改行したりすることで、文章のリズムを整え、読みやすさを確保することができます。
このひと工夫で、マナーを守りつつも、相手にとって読みやすい年賀状を作成できます。

1-3. 使ってはいけない「忌み言葉」に注意

新年を晴れやかな気持ちで祝う年賀状では、縁起の悪い言葉や、物事の終わりや衰退を連想させる「忌み言葉(いみことば)」の使用は厳禁です。無意識のうちに使ってしまわないよう、特に注意が必要な言葉の例をいくつかご紹介します。

<忌み言葉の例と、言い換え表現>
  • 去る → 昨年、旧年中(「去年」は使わないのが一般的です)
  • 失う、絶える、滅びる → 変わらぬご厚情、ご健勝
  • 衰える、枯れる、倒れる → ますますのご発展、ご活躍
  • 病む、苦しむ → 健やかな一年でありますように
  • 終わる、破れる → 新しい年を迎える

これらの言葉は、普段何気なく使っているものも含まれています。年賀状を書き終えたら、一度全体を読み返してみて、忌み言葉が含まれていないかチェックする習慣をつけると安心でしょう。
相手に心からのお祝いの気持ちを伝えるために、言葉選びには細心の注意を払いましょう。

1-4. 賀詞の正しい選び方|送る相手に合わせるのが鉄則

挨拶文の冒頭に来る「賀詞」は、相手への敬意を示す上で非常に重要な役割を果たします。賀詞には、漢字四文字のもの、二文字のもの、文章のものなどさまざまな種類があり、それぞれに敬意の度合いが異なります。
特に注意したいのが、上司や恩師といった目上の方に送る場合です。「賀正(正月を祝う)」「迎春(新年を迎える)」といった漢字一文字や二文字の賀詞は、相手への敬意を簡略化した表現とされています。そのため、これらを目上の方に使うと、「相手を敬っていない」「マナーを知らない」と受け取られかねず、大変失礼にあたります。
親しい友人や同僚、年下の方へ送る場合は問題ありませんが、目上の方へは「謹(つつしんで)」「恭(うやうやしく)」といった、相手への敬意や丁寧さを示す漢字が含まれた四文字の賀詞や、「謹んで新年のお慶びを申し上げます」といった文章の賀詞を選ぶのが鉄則です。

1-5. 【一覧表】相手別に分かる賀詞の使い分け

相手との関係性に応じて、どのような賀詞を選べばいいのか、ひと目で分かるように一覧表にまとめました。それぞれの賀詞が持つ本来の意味も知っておくと、より心を込めて言葉を選ぶことができるでしょう。
ぜひ、年賀状を書く際の参考にしてみてください。

相手 適切な賀詞 賀詞が持つ意味・ニュアンス 避けるべき賀詞の例
上司・恩師・取引先など目上の方
  • 謹賀新年
  • 恭賀新年
  • 謹んで新年のお慶びを申し上げます
  • 恭しく新春のお慶びを申し上げます
「謹」「恭」は、相手を敬い、うやうやしくお祝いする気持ちを表します。もっとも丁寧な表現です。
  • 賀正
  • 迎春
  • 寿
  • 頌春
  • A Happy New Year
同僚・友人・親戚など親しい間柄の方
  • 賀正
  • 迎春
  • 新春
  • 頌春(しょうしゅん)
  • あけましておめでとうございます
「賀正」は正月を祝う、「迎春」は新年を迎える、という意味。親しみを込めた表現です。 (特にありませんが、より丁寧にしたい場合は四文字の賀詞でも問題ありません)
相手を選ばず幅広く使える言葉
  • 謹賀新年
  • あけましておめでとうございます
  • 新年おめでとうございます
  • 新春のお慶びを申し上げます
丁寧さと親しみやすさのバランスが取れた表現です。迷った場合はこれらの賀詞を選ぶとよいでしょう。 (特になし)

2. 【相手別】すぐに使える年賀状の挨拶文例集

ここからは、実際に使える挨拶文の文例を、送る相手別にご紹介していきます。相手との関係性に合わせて、言葉のトーンや内容を調整するのがポイントです。
文例を参考にしながら、あなたらしい言葉を加えてアレンジしてみましょう。

2-1. 上司・恩師など目上の方への文例

<文例1:基本的な文例>

謹賀新年
旧年中は格別のご指導を賜り 厚く御礼申し上げます
本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い申し上げます
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたしております

<文例2:抱負を述べる文例>

謹んで新年のお慶びを申し上げます
昨年は大変お世話になりました
未熟な私をいつも温かくご指導くださいましたこと 心より感謝しております
本年は〇〇のプロジェクト成功に向け より一層精進して参りますので
ご指導のほどよろしくお願いいたします

<文例3:相手の健康を気遣う文例>

恭賀新年
旧年中は公私にわたり大変お世話になりました
ご多忙の日々をお過ごしのことと存じますが どうかご無理なさらないでください
先生のますますのご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます
本年もどうぞよろしくお願いいたします

<文例4:退職された上司・恩師への文例>

謹んで新春のお慶びを申し上げます
ご退職されてから初めてのお正月ですが いかがお過ごしでしょうか
在職中には賜りましたご厚情に 深く感謝しております
先生の第二の人生が実り多きものとなりますようお祈り申し上げます

2-2. 同僚・取引先への文例

<文例5:同僚への感謝を伝える文例>

あけましておめでとうございます
昨年は〇〇の件で大変お世話になりました
いつも的確なアドバイスに助けられています
本年もお互いに協力し合いながら 良い一年にしましょう
今年もよろしくお願いします

<文例6:取引先への丁寧な文例>

謹賀新年
旧年中は格別のご愛顧を賜り 誠にありがとうございました
本年も社員一同 貴社のお役に立てるよう一層の努力を重ねてまいる所存です
貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げますとともに
本年も変わらぬお引き立てのほど よろしくお願い申し上げます

<文例7:親しい取引先への文例>

新年おめでとうございます
昨年は公私にわたり大変お世話になりました
〇〇様とのプロジェクトは いつも刺激的で多くの学びがございます
本年もご一緒にお仕事させていただけることを楽しみにしております
今年もどうぞよろしくお願いいたします

<文例8:プロジェクトチーム全体への文例>

Happy New Year
昨年はチーム一丸となってプロジェクトを乗り越えられましたね
皆さんと一緒だったからこそ 素晴らしい成果が出せたと感じています
今年もこのチームでさらなる高みを目指しましょう
本年もどうぞよろしくお願いいたします

2-3. 親しい友人・知人への文例

<文例9:再会を願う文例>

Happy New Year!
なかなか会えないけど元気にしていますか
昨年は〇〇で久しぶりに話せて本当に楽しかったよ
今年はぜひ皆で集まりたいね また連絡します!
本年もどうぞよろしく!

<文例10:近況報告を兼ねた文例>

あけましておめでとう!
昨年は念願だった〇〇を始めて 充実した一年でした
今年はもっと上達するように頑張ります
〇〇も趣味のカメラ 楽しんでいるかな
また素敵な写真を見せてね
本年も変わらずよろしく!

<文例11:家族ぐるみの付き合いがある友人へ>

新年おめでとうございます
昨年は家族ぐるみで仲良くしてくれて本当にありがとう
子どもたちもすっかり懐いていて いつも会えるのを楽しみにしています
暖かくなったら また一緒にバーベキューでもしましょう
本年もご家族皆様にとって素晴らしい一年となりますように

<文例12:趣味の仲間への文例>

あけましておめでとうございます
昨年は〇〇のイベントお疲れ様でした
皆さんと趣味の時間を共有できて本当に楽しい一年でした
今年もまた色々な場所に遠征に行きましょう
本年もどうぞよろしくお願いいたします

2-4. 親戚・家族への文例

<文例13:基本的な文例>

あけましておめでとうございます
皆様にはお変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます
昨年は何かとお心遣いをいただき ありがとうございました
本年も家族一同 どうぞよろしくお願いいたします

<文例14:遠方に住む親戚へ>

新年おめでとうございます
ご無沙汰しておりますが お元気でお過ごしでしょうか
なかなかお会いできませんが 私たちは元気に暮らしております
寒さ厳しき折 どうぞご自愛ください
またお会いできる日を楽しみにしております

<文例15:義理の両親へ>

謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り 誠にありがとうございました
いつも温かく見守ってくださるお二人には 心から感謝しております
本年も何かとお世話になることと存じますが どうぞよろしくお願い申し上げます

<文例16:お祝い事があった親戚へ>

新年おめでとうございます
この度は〇〇(長男の名前)さんのご結婚おめでとうございます
ご家族の皆様のお喜びもひとしおのことと存じます
本年が皆様にとって幸多き年となりますようお祈り申し上げます

2-5. しばらく会っていない方への文例

<文例17:学生時代の恩師へ>

謹んで新年のお慶びを申し上げます
先生には大変ご無沙汰しておりますが お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか
在学中にお教えいただいた〇〇という言葉は 今も私の心の支えとなっております
先生のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます

<文例18:前の職場でお世話になった方へ>

新年おめでとうございます
すっかりご無沙汰してしまい 申し訳ありません
〇〇部では大変お世話になりました 皆様はいかがお過ごしでしょうか
またお近くにお越しの際は ぜひお声がけください
本年もどうぞよろしくお願いいたします

<文例19:旧友へ>

あけましておめでとう
本当に久しぶりだね 元気にしてるかな
風の便りに〇〇で活躍していると聞きました
自分のことのようにうれしく思っています
またいつか同窓会などで会えるのを楽しみにしています
素晴らしい一年になりますように

<文例20:SNSではつながっている友人へ>

あけましておめでとう!
いつもSNSでの活躍を楽しく拝見しています
なかなかリアルでは会えないけれど いつも刺激をもらっています
今年こそはぜひランチでも行きましょう
本年もどうぞよろしくね

3. 【状況別】報告を兼ねる場合の年賀状挨拶文例集

人生の節目となる大切な報告は、年賀状で行うのも良い方法です。ただし、あくまで新年の挨拶がメインですので、報告は簡潔に、丁寧に行うことを心がけましょう。

3-1. 結婚報告を兼ねる場合の文例

<文例21:入籍のみのシンプルな報告>

謹んで新年のお慶びを申し上げます
旧年中は大変お世話になりました
さて 私たちは昨年〇月に入籍いたしました
これからは二人で力を合わせ 温かい家庭を築いていきたいと思っております
今後とも変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます

<文例22:挙式に来てくれた方へ>

あけましておめでとうございます
ご多忙の中 私たちの結婚披露宴にご出席いただき 誠にありがとうございました
皆様からの温かい祝福の言葉を胸に 新たな気持ちで新年を迎えました
まだまだ未熟な二人ですが 今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします

<文例23:挙式をしなかった場合の報告>

あけましておめでとうございます
昨年〇月 私たちは入籍し 夫婦となりました
結婚式は行いませんでしたが 二人で新たな一歩を踏み出しております
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください

3-2. 出産報告を兼ねる場合の文例

<文例24:第一子の報告>

あけましておめでとうございます
皆様におかれましては健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます
昨年〇月〇日に我が家に長男(長女)〇〇(ふりがな)が誕生し
にぎやかな新年を迎えております
今後とも親子共々 どうぞよろしくお願いいたします

<文例25:第二子以降の報告>

新年おめでとうございます
昨年 我が家に新しい家族が増えました
長男〇〇に続き 長女の〇〇(ふりがな)です
ますますにぎやかになりましたが 親子共々よろしくお願いいたします
皆様にとって幸多き一年となりますようお祈り申し上げます

<文例26:報告が遅れた場合の文例>

あけましておめでとうございます
ご報告が遅くなりましたが 昨年〇月に長男 〇〇(ふりがな)が誕生いたしました
慣れない育児に奮闘しております
お近くにお越しの際はぜひ遊びにいらしてください
本年も親子共々よろしくお願いいたします

3-3. 転居報告を兼ねる場合の文例

<文例27:シンプルな転居報告>

あけましておめでとうございます
昨年〇月に左記(下記)住所へ転居いたしました
お近くにお越しの際は ぜひお気軽にお立ち寄りください
本年も変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします

<文例28:転勤に伴う転居報告>

謹賀新年
旧年中は大変お世話になりました
私事ですが 〇月より〇〇支社へ転勤となり 左記(下記)へ転居いたしました
新しい環境で心機一転 頑張りたいと思います
今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします

<文例29:マイホームを建てた場合の文例>

あけましておめでとうございます
このたび 左記(下記)にマイホームを建てました
ささやかな住まいですが お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

3-4. 喪中の相手に送る(寒中見舞い)場合の文例

<文例30:年賀状をいただいた相手への返信として>

寒中お見舞い申し上げます
このたびはご丁寧な年賀状をいただき ありがとうございました
ご服喪中と存じ 年頭のご挨拶はご遠慮させていただきました
ご家族の皆様にはいかがお過ごしでしょうか
寒い日が続きますので どうぞご自愛のほどお祈り申し上げます

<文例31:こちらからお見舞いとして送る場合>

寒中お見舞い申し上げます
〇〇様がご逝去とのこと 心よりお悔やみ申し上げます
ご家族の皆様はさぞご心痛のこととお察しいたします
寒さ厳しき折 どうかお体を大切にお過ごしください

<文例32:喪中はがきへの返信として>

寒中お見舞い申し上げます
このたびはご服喪中とのお知らせをいただき 驚いております
ご家族の皆様の悲しみはいかばかりかとお察し申し上げます
今はただ ご冥福を心よりお祈りするばかりです
くれぐれもご無理なさらないでください

4. たった一言で差がつく!手書きメッセージを添える技術

デザイン性の高い印刷された年賀状も素晴らしいですが、余白に手書きのメッセージが添えられていると、受け取った時のうれしさは格別です。ほんの一言でも、あなたの温かい気持ちが相手の心に深く届くはずです。

4-1. なぜ「手書きの一言」が心を打つのか

手書きの文字には、その人の個性や温もりが宿ります。整然と並んだ印刷の文字だけでは伝わらない、パーソナルな感情が伝わるからです。「自分のために、わざわざ時間をかけて書いてくれた」という事実そのものが、何よりの心のこもった贈り物になります。
印刷された定型文に、あなただけの一言という「命」を吹き込む作業。それが、年賀状を単なる挨拶状から、心と心をつなぐ特別なコミュニケーションツールへと昇華させるのです。

4-2. 相手の健康を気遣う一言

<文例33>

寒さ厳しき折 くれぐれもご無理なさらないでください

<文例34>

皆様の無病息災を心よりお祈りしております

<文例35>

ご多忙のことと存じますが どうぞご自愛ください

<文例36>

またお元気な笑顔にお会いできる日を楽しみにしております

<文例37>

暖かくして 良いお正月をお過ごしください

<文例38>

お仕事大変かと思いますが 健康にはくれぐれも気を付けてくださいね

4-3. 家族の幸せを願う一言

<文例39>

〇〇ちゃんもいよいよご入学ですね おめでとうございます

<文例40>

ご家族皆様にとって笑顔あふれる一年となりますように

<文例41>

奥様(ご主人様)にも どうぞよろしくお伝えください

<文例42>

いつも素敵なご家族の様子をSNSで拝見しています

<文例43>

ワンちゃん(猫ちゃん)も元気にしていますか

<文例44>

ご家族皆様にとって幸多き一年となりますようお祈り申し上げます

4-4. 次の再会を期待させる一言

<文例45>

今年こそ 同窓会でゆっくりお話しできるのを楽しみにしております

<文例46>

また一緒にゴルフに行きましょう スコア楽しみにしています

<文例47>

おすすめしてくれた〇〇に今度ぜひ連れて行ってください

<文例48>

暖かくなったら またご家族皆様で我が家にも遊びにいらしてください

<文例49>

今年こそは積年の目標である〇〇に挑戦したいですね

<文例50>

また近いうちにおいしいものでも食べに行きましょう

5. 大変な年賀状準備はプロに任せて、メッセージに集中しませんか?

年賀状の準備は、デザインを選び、挨拶文を考え、印刷し、宛名を書く…と、なにかと時間と手間がかかるものです。特に忙しい年末には、大きな負担に感じる方も少なくないでしょう。
そんな大変な作業は便利なサービスに上手に任せて、あなたは一番大切な「メッセージを考える時間」に集中してみませんか?

5-1. 手書き・自宅印刷・ネット印刷のメリット・デメリット比較

年賀状を作成するには、主に3つの方法があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身のスタイルに合った方法を選んでみましょう。

作成方法 メリット デメリット こんな人におすすめ
手書き
  • 温かみがもっとも伝わる
  • はがき代以外のコストがかからない
  • 多大な時間と手間がかかる
  • 書き損じのリスクがある
  • 大量作成には不向き
  • 送る枚数が少ない方
  • 一枚一枚に時間をかけて気持ちを伝えたい方
自宅印刷
  • 好きな時間に自由に作成できる
  • ネット印刷よりコストを抑えられる場合がある
  • インク代や用紙代が意外とかかる
  • 印刷ミスやインク切れなどのトラブル
  • 仕上がりの品質にムラが出やすい
  • PC操作が得意な方
  • デザインにこだわりたいがコストは抑えたい方
ネット印刷
  • プロ品質で美しい仕上がり
  • デザインが豊富でおしゃれ
  • 注文が簡単で手間が少ない
  • 宛名印刷などオプションも充実
  • コストがかかる
  • 注文から手元に届くまで時間がかかる
  • 実物を確認できない
  • 忙しくて時間がない方
  • 手軽に高品質な年賀状を作りたい方
  • 送る枚数が多い方

それぞれの方法に一長一短がありますが、「時間や手間をかけずに、高品質な年賀状を作りたい」という現代のニーズには、ネット印刷サービスがもっとも適しているといえるでしょう。

5-2. 挨拶文で悩む時間を、大切な人を想う時間に

ネット印刷サービスを利用する最大のメリットは、「時間の創出」です。デザイン選びから印刷、宛名書きといった作業にかかる時間を大幅に短縮できます。
そうして生まれた貴重な時間を、ぜひ、大切な人の顔を一人ひとり思い浮かべながら、心を込めた手書きの一言を考えるために使ってみてはいかがでしょうか。
年賀状の本質は、豪華なデザインや完璧な印刷ではありません。年に一度、相手を想い、その幸せを願う気持ちを伝えることです。
面倒な作業はプロに任せ、あなたはメッセージという「心」の部分にこそ時間をかける。それが、心に響く年賀状を送るための、賢く、そして温かい選択肢ではないでしょうか。

5-3. 高品質な「年賀状印刷サービス」ならデザインも豊富

日本郵便の「年賀状印刷サービス」は、あなたのそんな想いを形にするお手伝いをします。プロのデザイナーが手掛けた数千種類もの豊富なデザインから、あなたのイメージにぴったりの一枚が見つかるはずです。

  • デザインの豊富さ
    伝統的な和風デザインから、モダンでおしゃれな洋風デザイン、お子様の写真が映える写真フレームデザイン、人気イラストレーターによるオリジナルデザインまで、幅広いラインナップをご用意しています。
  • 高品質な仕上がり
    ご家庭のプリンターでは難しい、鮮やかで美しい印刷品質をお約束します。大切な写真も、まるで写真屋さんでプリントしたかのような仕上がりです。
  • お得なキャンペーン
    早くお申し込みいただくほど割引率が高くなる「早期割引」も実施しています。計画的に準備することで、お得に高品質な年賀状を作成できます。

5-4. 簡単3ステップ!今すぐお気に入りのデザインを探す

日本郵便の「年賀状印刷サービス」のご利用方法は、驚くほど簡単です。パソコンやスマートフォンから、どなたでも手軽にお申し込みいただけます。

デザインを選ぶ

まずは、Webサイトの豊富なカタログから、お気に入りのデザインを探しましょう。「写真入り」「イラスト」「和風」「ビジネス向け」といったカテゴリや、キーワードで簡単に検索できます。デザインが決まったら、画面の案内に従って差出人情報などを入力します。

申し込む

印刷枚数、オプションサービスなどを選択し、注文を確定します。宛名印刷をご希望の場合は、画面上で直接入力するか、専用のフォーマットを使って一括で登録することも可能です。お支払いはクレジットカードやコンビニ決済など、ご都合の良い方法をお選びいただけます。

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お申し込み完了後、高品質に印刷された年賀状がご自宅に届きます。後は、あなたが心を込めた手書きの一言を添えるだけ。さあ、今すぐ公式サイトにアクセスして、あなただけのお気に入りのデザインを探しに出かけてみませんか?

まとめ

今回は、年賀状の挨拶文に関する基本マナーから、相手や状況に応じた挨拶文、そしてあなたの気持ちをより深く伝えるための手書きの一言まで、合計50の豊富な文例をご紹介しました。
もう、パソコンの前でウンウンうなりながら挨拶文を考える必要はありません。この記事の文例を参考にすれば、どんな相手にも失礼なく、あなたの心が伝わる素敵な年賀状が作れるはずです。

年賀状は、年に一度、大切な人とのつながりを再確認できる素晴らしい文化です。デザインや印刷といった大変な作業は、便利なサービスに任せてしまいましょう。
そして、あなたが本当に時間をかけるべきは、相手の顔を思い浮かべながら、心を込めたメッセージを考えることです。今年こそ、あなたらしい言葉で、大切な人へ新年のご挨拶を届けてみませんか。

記事の監修者

武樋 史子〈たけひ・あやこ〉

.a Career代表
国家資格キャリアコンサルタント/ワークプレイスハラスメントカウンセラー/研修講師。
医療・航空・行政で培った経験を活かし、品格ある接遇やビジネスマナー、書面での礼節(年賀状・挨拶状・ビジネス文書など)に関する研修を実施。組織の信頼と品質向上を支援し、企業研修や講演でも高い評価を得ている。