寒中・余寒見舞い 2025年(令和7年)
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冬の季節の挨拶には、お歳暮や年賀状、お年賀などがあり、その送り方については、よく知られていますが、寒中見舞いや余寒見舞いになると、どのように送るのがいいのか、戸惑う方もいるはずです。
ここでは、寒中・余寒見舞いの意味や由来、寒中見舞いと余寒見舞いを送る時期、はがきを送る際のマナー・気を付けるポイントについて解説します。
寒の入りである小寒(1月5日頃)から寒の明けの立春(2月4日頃)までの30日間が「寒中」にあたり、寒が明けた立春以降も続く寒さが「余寒」になります。
寒中見舞いや余寒見舞いは、寒さで体調を崩しやすい季節のお見舞い状としての役割以外にも、喪中で年賀状が送れないときや年賀状の返信が遅れてしまった場合などにも利用されます。
特に凍てつく寒さが身に染みる雪深い地域で行われてきた風習で、元気にしているか相手を気遣う目的で用いられてきた歴史があります。
それぞれ送る時期は違い、年賀状が送れなかったり、お歳暮やお年賀を持参できなかったときなどに、寒中・余寒見舞いを出すのが一般的です。
松の内が明けるのは関東地域では1月8日以後、関西やほかの地域では16日以後となっていますが、手に届くのが8日または16日以降になればよいため、大正月の最終日の7日、小正月の15日に早めに投函するのは問題ありません。
立春までに寒中見舞いを送れなかった場合は、余寒見舞いを出してきちんと挨拶をするようにしましょう。
寒中見舞い・余寒見舞いの挨拶、相手の健康を気遣う言葉、近況報告、結びの挨拶、日付、氏名・住所の構成でしたためるのが基本です。
「寒中お見舞い申し上げます」「余寒お伺い申し上げます」といった季節の挨拶は大きめに書くとよいでしょう。
また、お詫びの挨拶を添える際には、たとえ年賀状の出し忘れ、書き忘れであっても、それを相手に知らせて不快にさせるのは避けます。「年賀のご挨拶が遅れまして、申し訳ございません」などと、さりげなくお詫びするのがよいでしょう。
励ますような言葉も、相手によっては負担になることもあるので、避けた方が無難な場合もあります。喪中の方に送る場合は、「賀」や「迎春」「おめでとうございます」といった賀詞やおめでたい言葉も避けます。
「年賀」という言葉もおめでたいので、「年始のご挨拶」「年頭のご挨拶」などと書くようにします。
寒中見舞い・余寒見舞いのはがきの種類やデザインは多数あります。相手に失礼のないものを選ぶことが大切です。
デザインや金額が印刷された通常の寒中はがき・余寒はがきであれば、切手を貼る必要がなく、胡蝶蘭・ヤマユリ・山桜など、目的に合わせて人気の種類を選べるので便利です。
私製はがきの場合は、85円の切手を購入して貼る必要がありますが、花や風景が描かれた冬のグリーティング切手や、地方の良さが伝わるふるさと切手など、派手すぎずに、季節が感じられるような切手にこだわってみるのもよいでしょう。
喪中ではない方には、体調をいたわる言葉や近況報告などを添えます。
あまりかしこまりすぎないようにして、相手への思いを素直に伝えるとよいでしょう。
・年賀状を先にいただき、松の内まで返礼を送れなかった方に、年始の挨拶として送る
・喪中で年賀状を送れなかった方に、年始の挨拶として送る
・喪中と知らずに年賀状を送ってしまった方に、お悔やみとお詫びを伝える
・こちらの喪中を知らずに年賀状をくださった方に、喪中の報告とお詫びを伝える
寒中見舞い・余寒見舞いでは、お歳暮やお年賀を送りそびれた場合や喪中の際に、挨拶状とは別に品物を贈ることがあります。
ただ、寒中見舞い・余寒見舞いは書状がメインであり、挨拶状は添え状のような文章で済ませないようにしなければなりません。
直接品物を持参するのが一般的な寒中見舞い・余寒見舞いですが、配送で品物を贈る場合には、事前に挨拶状を送るか、電話などで書状の代わりに挨拶するのもよいでしょう。
日本古来の貴重な文化でもあり、インターネットを通じた挨拶以上に、手書きの言葉は温かみが感じられるものです。
寒中見舞い・余寒見舞いは、年賀状の代わりに送る挨拶状なので、新年の挨拶以外でも、さまざまな用途で使用できます。
寒中見舞い・余寒見舞いを送る際には、相手への気持ちがこもった一筆を添えると喜ばれるでしょう。