コラム

2027年の干支「丁未(ひのと・ひつじ)」とは?年賀状への活用方法も紹介

2026.06.29
2027年の干支「丁未(ひのと・ひつじ)」とは?年賀状への活用方法も紹介

年賀状を準備する季節になるとよく交わされるのが「来年の干支は何だっけ?」という会話ではないでしょうか。
「干支」と言えばおなじみの動物たちを思い浮かべますが、この「干支」の正しい由来や意味について考える機会は少ないかもしれません。
ここでは、意外と知られていない干支にまつわる伝説や由来、そして2027年の干支である「丁未(ひのと・ひつじ)」について説明します。

この記事のポイント

  • 「干支」は十二支だけでなく十干と十二支の組み合わせであり、全部で60通り存在します。
  • 日常的に使われる動物の呼び方は「十二支」を指しており、本来の干支の定義とは異なります。
  • 2027年の干支は「丁未(ひのと・ひつじ)」であり、十干と十二支のそれぞれに固有の意味があります。
  • 未(ひつじ)は、家族や仲間との協調、穏やかな幸福を象徴する縁起の良い干支です。
  • 羊にちなんだ言葉やデザインを採用することで、年賀状に深い意味と格調高さを持たせることができます。
  • この記事では、干支の由来から2027年「丁未」の解釈、年賀状への具体的な活用方法までを解説しています。

「干支(えと)」とは何を指す?

「干支(えと)」=「十二支」と混同されがちですが、実は干支とは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の組み合わせによって成り立っているものです。
私たちが通常使う「ねずみ」や「うま」などの動物名は、十二支のほうを指しており、正確にはそれだけでは「干支」とは呼べません。

十二支とは

十二支は、紀元前の中国で暦や時間などを表すために使われ始めたといわれています。

わかりやすくするために、子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)と動物が当てはめられるようになりました。

十干とは

一方、十干は十二支に比べるとなじみが薄いかもしれませんが、もともとは1から10までを数えるための言葉です。
「甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)」の10種類があります。

十二支と十干の組み合わせ=「干支」

この十二支と十干を合わせたものが、「干支」です。十二支と十干の組み合わせは、全部で(12と10の最小公倍数の)60通り。つまり干支は60年で一巡りすることになります。
60歳が「暦が還る=還暦」と呼ばれるのは、そのためです。

2027年の干支は「丁未(ひのと・ひつじ)」

2027年(令和9年)の干支は、「丁未(ひのと・ひつじ)」にあたります。
この「丁未」はどのような成り立ちなのでしょうか。

「丁(ひのと)」とは

前述したように、十干には「甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)」の10種類があります。

十干とは別に、古代中国では、万物は「陰」と「陽」の2要素に分けられるとする陰陽(いんよう)説と、そして同様に万物は「木」「火」「土」「金」「水」の5要素から成るという五行(ごぎょう)説の思想がありました。

日本では十干と陰陽五行説を組み合わせ、独自の読み方を形成しました。

ちなみに日本では陽=兄(え)、陰=弟(と)と見立てています。
「丁(ひのと)」もその1つで、「五行の火(=ひ)、陰陽の陰(=と)」となるわけです。

十干-陰陽/五行-日本の読み方の関係

  • 甲 - 陽/木 =きのえ
  • 乙 - 陰/木 =きのと
  • 丙 - 陽/火 =ひのえ
  • 丁 - 陰/火 =ひのと
  • 戊 - 陽/土 =つちのえ
  • 己 - 陰/土 =つちのと
  • 庚 - 陽/金 =かのえ
  • 辛 - 陰/金 =かのと
  • 壬 - 陽/水 =みずのえ
  • 癸 - 陰/水 =みずのと

「未年」の由来や意味

ひつじは、穏やかで温和な動物として古くから親しまれてきました。

中国文化においては、「羊」という字が「美」「善」「祥」などの文字に含まれることから、羊は吉祥や幸福の象徴とも考えられてきました。

また、ひつじは、群れで行動するようすから、現代日本では、「協調」「融和」「家族円満」の象徴としてイメージされ、喜ばれることがあります。

したがって未年は、人とのつながりを大切にしながら、穏やかに幸福に歩みを進める年ということができます。

2027年の十二支「未(ひつじ)」にちなんだ言葉

古代中国では干支は歴や時間を表すために利用されてきましたが、その後、十二支の動物がその年の人々の様子に反映されると信じられるようになってきました。
「羊」は「美」や「善」、そして「祥(さいわい)」という漢字の語源でもあり、古くから大変縁起の良い動物とされています。

そんな羊にまつわる言葉を、年賀状のひとことに活用してみてはいかがでしょうか。

三陽開泰・三羊開泰(さんようかいたい)

「春の訪れとともに万物の生気が満ち溢れる」という意味の言葉です。
中国では「陽」と「羊」が同じ読みであることから、三匹の羊は幸運の象徴とされてきました。

三陽開泰のごとく皆様にとって輝かしい希望に満ちた一年となりますように」と添えれば、非常に格調高い新年の挨拶になります。

吉祥如意(きっしょうにょい)

「良い兆しがあり、思い通りに事が運ぶ」というおめでたい言葉です。

「祥」という字に「羊」が含まれている通り、羊は古来より福を運ぶ存在でした。

「羊の群れのように皆で力を合わせ吉祥如意を実感できる一年にしましょう」といった前向きなメッセージにぴったりです。

羊雲(ひつじぐも)

秋から冬の空に広がる白い群雲のことです。
一つひとつは小さくても、集まることで美しい景色を作り出します。
新年の抱負として、「空に浮かぶ羊雲のように小さな努力を積み重ねて大きな実りを目指します」といった自分らしい決意を表現する言葉として使ってみてはいかがでしょうか。

2027年の「未年」におすすめの年賀状

おっとりとした愛らしいひつじは、ぜひ年賀状にも上手に取り入れたいものです。

ひつじのイラスト入り年賀状

ひつじのイラストは、ふわふわした羊毛が可愛らしいものから、牧草地をのびのびと歩くナチュラルなもの、さらにはポップでカラフルなキャラクター風まで、多くのバリエーションがあります。

さらに、やさしいイメージを出したいならパステルカラーで、スタイリッシュにしたいときはモノトーンや深みのある色合いにと、色使いでもかなり雰囲気を変えて見せることができるでしょう。

ひつじをあしらいつつ、写真をメインとした年賀状

ご自身でセレクトした写真をメインとしたい場合には、周囲をひつじが囲んだフレームや、ワンポイントのひつじのキャラクターなどを使ってみてはいかがでしょうか。
写真、イラスト、キャラクターなど、ひつじを活用した様々なデザインを楽しんでみてください。

毎年送る年賀状だからこそ、干支の意味をしっかりと理解しておきたいものですよね。
2027年の干支については上記を参考に、ぜひ年賀状などにも活用してみてください。

記事の監修者

中川 越〈なかがわ・えつ〉

1954(昭和29)年 東京品川生まれ。手紙文化研究 、コラムニスト 、イラストレイターとして幅広く活躍。
古今東西、有名無名を問わず、各種手紙に取材し、手紙の在り方、表現の工夫、コミュニケーションの本来について、日々探求を続けている。