内定先に出す年賀状 どんなデザインを選べば良い?

内定先に出す年賀状 どんなデザインを選べば良い?

無事内定をもらい就職先が決まり、4月からの新社会人生活に思いをめぐらせている大学4年生の方も多いでしょう。
ここでは内定先に送るのにふさわしい年賀状のデザインについて、ご紹介します。


記事の監修者
中 川  越 〈なかがわ・えつ〉

中川越

プロフィール
1954(昭和29)年 東京品川生まれ。手紙文化研究 、コラムニスト 、イラストレイターとして幅広く活躍。
古今東西、有名無名を問わず、各種手紙に取材し、手紙の在り方、表現の工夫、コミュニケーションの本来について、日々探求を続けている。
中川  越 ホームページ

目次

派手なイラストのデザインは避ける

まず避けておきたい例としてキャラクターものや派手すぎるデザインが有ります。
キャラクターものは会社によってはふさわしくないケースもありますし、社会人同士のやり取りとして個人の趣味を強く打ち出すようなものは避けましょう。派手なデザインのイラストや写真も同様に避けます。
友人同士ならば近況を伝えるような写真年賀状もよいですが、公的な立場の社会人として恥ずかしくない、ビジネスの場にふさわしい雰囲気のものを選ぶのが一般的なマナーです。

干支を含んだ正月らしいデザインを選ぶ

一言で言ってしまうと、個性的なものでなく、ごく一般的なおとなしいデザインを選ぶのが無難です。
正月らしいイラストが印刷してあるハガキを用いることは、度が過ぎないものであれば失礼には当たりません。
今年の干支の絵が入っていたりするものや、正月らしい富士山や干支の文字入りのものを選ぶとよいでしょう。自分をアピールするのは年賀状の特別な絵やデザインではなく、文面でアピールするものと考えましょう。
特別なエキセントリックな絵柄やデザインの年賀状は、逆に品位や常識を疑われることになりかねません。

一言添えやすいデザインのものを選びましょう

イラスト入りでもよいと言っても、イラストが全面に入っていると、自分の言葉を書きにくくなってしまいます。干支や正月らしいでデザインが印刷してあっても、自分らしいコメントを直筆で書き入れる余白のある年賀状を選びましょう。

また、手書きコメントを書く際に使う筆記用具で一般的にはボールペンで年賀状を書くことはよくないとされています。文字のカスレやインクボテがあるので、粗雑で失礼な印象になることがあるからです。ただし、高級ボールペンは、カスレもボテも出ないので、使用してもいよいでしょう。

宛名を書く際も毛筆や筆ペンなどなるべく字が太くなるものを選ぶようにしましょう。万年筆で書くことも推奨されています。言うまでもありませんが、消えてしまう可能性のある消えるボールペンや、鉛筆で書くのは絶対にやめましょう。

宛名は黒字が基本です。もしくは、ブルーブラックやブルーで書きます。また、相手の名字などでよく使われる旧字体(正字)は正しく間違えないように書きましょう。(「澤」「邉」「齋」「髙」などの名字は特に注意)崩し字や続け字は使わずに楷書体で書くことも大切です。

郵便局のプリントサービスの年賀状印刷では、会社宛に出すのにも適している、イラスト年賀状のデザインを多数用意しています。どのような絵柄を用いるか迷った時は、こちらをどうぞご覧ください。

内定先へ年賀状を出す際の注意点

内定先企業に年賀状を出す際に注意すべき点についてご紹介します。


①宛名からきちんと意識して書く

年賀状で意外とおざなりにされがちなのは宛名面です。新年度からお世話になる内定先に出す場合、住所はきちんと都道府県から書くようにします。
また会社名に「株式会社」や「有限会社」などが付く場合は、(株)、(有)などと略さずに、きちんと正式名称を書くようにします。 部署名や肩書きなども正確に書きましょう。

年賀状に限りませんが、役職や肩書きに敬称を付けるのは間違いですので、「様」や「殿」は付けてはいけません。「山田部長様」ではなく「山田部長」もしくは「経理部長 山田太郎様」と書くのが正しい書き方です。 会社名、法人名に送る場合は「御中」にします。

落ち着いてていねいに宛名書きを書くことを心がけましょう。

悪筆が気になる場合は、宛名印刷サービスを利用するのもいいでしょう。

②立場や関係性を考えて書き方に要注意

誤字脱字はもちろんのこと、敬語や謙譲語に間違いのないように十分注意しましょう。できれば書いたあとに、自分以外の誰かに確認してもらうことをおすすめします。

書き損じしてしまった場合

書き損じた年賀状は郵便局で、1枚6円の手数料を差し引いた額で交換してくれます。
販売期間内である11月1日から1月10日(年によってやや異なるのでご確認ください)であれば、手数料を差し引いた計算で、その年の年賀状への交換も行ってくれますので、年賀状に交換したい人は期間内におこないましょう。

就職内定先など目上の方に年賀状を送る際の賀詞

年賀状では「賀詞」という挨拶言葉を使うのが常識的なマナーです。

内定先年賀状など目上の方への年賀状では、「謹賀新年」が一番無難な賀詞でおすすめです。

「賀正」「迎春」は、同等の相手や目上の人が目下の人に使う言葉であるため、目上や立場が上の相手にはふさわしくありません。使うと失礼だと思われることもあります。

「謹賀新年」以外でのおすすめ賀詞

・恭賀新年

「恭」という文字は、うやうやしいという意味の言葉です。

「うやうやしい」とは、「相手を敬って、礼儀正しくていねいであること」



・謹んで初春のお喜びを申し上げます

「謹んで」という言葉が、敬意を払うという意味があるので、

よりていねいな印象の挨拶になります。

句読点は使わない

目上の人や高位の相手への年賀状の挨拶文では、句読点を使わないのが一般的です。句読点は、読み方を助ける記号で、尊敬すべき相手を助ける行為は不遜だからです。
また、本来正式な挨拶文は、毛筆で書くものでしたから、毛筆の文章に句読点をつけることがありませんでした。
ただし、読みにくさを感じる場合は、改行やスペースを利用して工夫しましょう。添え書きも同様に、句読点はつけずにスペースなどで調整しましょう。

年賀状が元日に届くように計画的に準備する

年賀状を元日に、届けるには12月25日までに投函しましょう!
年末年始はわかっていてもどうしてもバタバタしてしまうものです。年賀状の用意は意外と時間がかかる場合もあるので、計画的にお早目の準備がおすすめです。
元日に到着した年賀状を見た内定先担当者に、きちんとスケジュール管理が出来る新入社員であることをアピールできるので、元日に届くように計画的に準備することをおすすめします。

喪中で寒中見舞いを出すときは、1月8日から2月4日頃までに出すとよいでしょう。

郵便局のプリントサービスは600種類以上の中から好きなデザインを選ぶことができます!

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