コラム

喪中はがきが届いた際の基本的なマナーは?

2026.10.05
喪中はがきが届いた際の基本的なマナーは?

例年年賀状のやりとりをしている知人などから年末近くに喪中はがきが届いた経験がある方は少なくないかと思います。
そして、喪中はがきが届いたら、その方に年賀状を送ることは控えるようにしている方も多いことでしょう。
しかし、喪中はがきをいただいたのであれば、年賀状は送らずとも、お知らせをいただいたお礼として喪中見舞いや寒中見舞いで遺族を気遣う言葉を伝えた方がスマートですし、それが基本的なマナーであるといえます。
そこで今回は、喪中はがきが届いた場合の対応について、実際の文例なども交えながらご紹介していきたいと思います。

この記事のポイント

  • 喪中はがきは、正式には「年賀欠礼状」と呼ばれ、2親等程度の親族に不幸があった場合に出すはがきです。
  • 喪中はがきが届いた場合は、年賀状を控え、「喪中見舞い」や「寒中見舞い」でお悔みや気遣いの言葉を伝えるのが基本的なマナーです。
  • 喪中見舞いや寒中見舞いでは、お悔みの気持ちや体調を気遣う言葉を添えることが大切で、文例を参考にすることで失礼のない文章が作れます。
  • すぐに故人へのお悔やみやご遺族を気遣う気持ちを伝えたい場合は、「喪中見舞い」を送ることもあります。
  • この記事では、喪中はがきが届いた場合の基本的な対応やケース別の対処法、寒中見舞いの文例について分かりやすく解説しています。

喪中はがきについての基礎知識

まず、そもそも喪中はがきとはどのような場合に送るものなのかについて知っておきましょう。
喪中はがきは、正式には「年賀欠礼状」と呼ばれ、その人から見て2親等程度の親族に不幸があった場合に出すはがきのことを言います。
親族とは民法上6親等以内の血族、配偶者および3親等以内の姻族をいいます。血族とは、血のつながりのある親族のこと、姻族とは婚姻によって親族となった人です。2親等には本人から見て次の人たちが含まれます。

1親等父母・配偶者・配偶者の父母・子ども・子どもの配偶者
2親等兄弟姉妹・祖父母・配偶者の祖父母・配偶者の兄弟姉妹・孫・孫の配偶者

ただし、喪中はがきを送る範囲は、法律上の親族の範囲と必ずしも一致するものではありません。故人との関係性や同居の有無、地域や各家庭の慣習などを踏まえて判断します。
そして、喪中はがきは、一般的に11月の中旬から12月の初旬までに相手に届くように送るものとされています。
これは、年賀状の受け付けが2026年12月20日から開始されるためです。年賀状の受け付け前までに喪中であることを伝えておくことで、
周りの方が喪中であることを知らずに年賀状を準備してしまうのを避けることができるのです。

喪中はがきが届いた場合の対応

ここからは、喪中はがきが届いた場合の対応についてご紹介していきましょう。

喪中はがきで喪中と知った場合:「寒中見舞い」を送る

たとえば年賀状のみのやりとりだけなど、普段はあまり連絡をとることもない間柄の人であれば、喪中はがきが届いて初めて相手が喪中であることを知ることもあるでしょう。
そのような場合は、「寒中見舞い」を送るようにしましょう。
「寒中見舞い」は松の内(一般的には1月7日まで、関西などの一部地域は1月15日まで)が明けてから節分までの間に出す季節の挨拶状ですが、最近では年賀状を出すのが遅れてしまった場合に送ることが一般的になってきました。
喪中の方へ寒中見舞いを送る場合には、次のような言葉を添えるようにしましょう。

*寒中見舞いの文例

寒中謹んでお見舞い申し上げます
ご服喪中と存じ年始のご挨拶は遠慮させていただきましたが
寒冷の候 いかがお過ごしでしょうか
ご家族の皆様はさぞかしお力落としのことと存じますが
 どうぞご自愛の上お過ごしくださいませ
 本年もどうぞよろしくお願いいたします

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年内にお悔やみを伝えたい場合は「喪中見舞い」を送る

年内に喪中はがきを受け取り、故人の訃報を知った場合には、年明けの寒中見舞いを待たずに、「喪中見舞い」としてお悔やみやご遺族を気遣う気持ちを伝える方法もあります。
喪中見舞いは、お悔やみの言葉とともに、ご遺族の心身を気遣う気持ちを伝えるための挨拶状です。近年では、喪中はがきを受け取った方が返信として送るケースも増えています。
送る時期に決まりはありませんが、喪中はがきを受け取った後、年内のできるだけ早い時期に送ると、お見舞いの気持ちが伝わりやすいでしょう。

*喪中見舞いの文例

このたびはご丁寧に喪中のお知らせをいただき ありがとうございました
ご逝去のことを存じ上げず 大変驚いております
謹んでお悔やみ申し上げますとともに ご家族の皆様のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします
寒さ厳しい折 どうぞご自愛くださいますようお祈り申し上げます

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年賀状を送ったあとに喪中はがきが届いてしまった場合の対処法

「今年はいつもより早く年賀状をポストに投函できてよかった!」とスッキリした気分でいたところに喪中はがきが届いた…そんな経験をされた方もいるかもしれませんね。
最初にご紹介したとおり、喪中はがきは本来、年賀状の受け付けが始まる2026年12月20日までには相手に届くように送るのがマナーとされています。
ただ、たとえば11月の下旬や12月の初旬に突然不幸があった場合などは、喪中はがきをすぐに用意する余裕がない場合もあるでしょう。
年賀状を送るタイミングと喪中はがきが届くタイミングが入れ違ってしまったとはいえ、喪中であると知ってしまった方に年賀状が届いてしまうと思うと、
申し訳ない気持ちになってしまうのではないでしょうか。

そのような場合には、親しい間柄の方であれば、電話やメール、SNSなどで事情を説明するとともに、お悔みの言葉を伝えましょう。
さらに親しい間柄かつタイミングが合う場合は弔問をしてもよいでしょう。

一方、普段からあまり親交がなく、電話などの連絡も取りづらい相手であれば、年が明けてから寒中見舞いで、年賀状を送ってしまったことへのお詫びや、
お悔みの言葉を伝えるとよいでしょう。その場合は次のような文面にすることをおすすめします。

*年賀状を送ったあとの喪中見舞いの文例

このたびは〇〇様がご逝去されたとも存じ上げず
新年のご挨拶を申し上げ 大変失礼いたしました
遅ればせながら 謹んで〇〇様のご冥福をお祈り申し上げます
寒さ厳しい折柄どうぞお身体をお大事になさってお過ごしください

自分も喪中の場合は自分も喪中はがきを送ればOK

ここまで、喪中はがきを受け取った場合の対処法についてご紹介してきましたが、自分自身も喪中という場合もあるかもしれません。
そのような場合には、仮に相手から先に喪中はがきが届いたとしても、自分も喪中はがきを出せば何ら問題はありません。
ただし、まだ相手から喪中はがきが届いていない場合であっても、相手が喪中であることを既に知っているのであれば、お悔みの言葉を添えておくようにしましょう。
また、繰り返しにはなりますが、喪中はがきは11月中旬頃から12月初旬には相手に届くように送りましょう。

まとめ

喪中はがきが届いたら、年賀状以外の方法でお悔みの気持ちを伝えましょう。

これまで「喪中はがきが届いた=年賀状は必要ないという意味=何も送らなくてよい」と考えていた方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし「親族を亡くして心身共に疲弊しているなか、わざわざ喪中はがきを送ってくれた」と考えると、
何らかの形でお悔みの言葉を伝えることは、相手への慰めにもなるはずですし、それが人としてのマナーであるともいえます。

なお、最近では喪中はがきだけではなく、喪中見舞い・寒中見舞いはがきなども専用のデザインで多数販売されています。
もし今後喪中はがきが届くことがあれば、是非そういったはがきも活用しながらお悔みの気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

記事の監修者

吉川 美津子〈きっかわ・みつこ〉

葬儀・お墓・終活分野の専門家。30年以上にわたり葬儀・供養業界に携わり、葬儀・供養・終活に関する相談、執筆、講演など幅広く活動。介護・福祉の資格と現場経験を生かし、在宅や介護施設での看取りから葬儀・供養まで、一人ひとりに寄り添った支援を行っている。
書籍・雑誌の記事監修やメディア出演も多数。