年賀状じまいしようか迷っている?続けるメリットと簡単にできる年賀状の作り方

年の瀬が近づくと、多くの人が「今年も年賀状を出すべきか、そろそろやめるべきか」と悩む時期になります。
「年賀状じまい」という言葉も広がり、年賀状をやめるという選択肢を選ぶ人が増えてきました。
SNSやメールで気軽に連絡が取れる今、年賀状をやめるのは自然な流れかもしれません。しかし、年賀状には他にはない特別な価値があることをご存知でしょうか?今回は、年賀状の魅力とその大切さについてご紹介し、年賀状をやめるのはもったいない理由について考えてみたいと思います。
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年賀状じまいとは
年賀状じまいとは、年賀状を辞退することを伝える最後の年賀状のことです。
「終活」という言葉が流行したため、年賀状のやり取りの整理をしようと考える方が増えました。それに従い、年賀状じまいを考えている人も増えたとされています。
近年では、まだ終活世代ではない40~50代の方の年賀状じまいを行う場合もあるようです。
スマホが普及したことにより、いつでも連絡が取れるようになったこともその一因とされています。
年賀状じまいの文例
年賀状じまいをする際には、年賀状や寒中見舞いなどの挨拶状でその旨を伝えます。
「こうしなくてはいけない」という決まりは特にはありませんが、文面によっては相手を傷つけてしまう可能性もあります。
ここでは、相手に失礼ならない年賀状じまいの文例をご紹介します。
20~30代の方向けの文例
<文例(1)>昨年はお世話になりました
本年もよろしくお願いします
さて勝手ながら本年を最後として
皆さまへの年賀状を控えさせていただくこととなりました。
SNSなどのコミュニケーションを活用し、
より密に関係を築ければと思っております。
今後も変わらずSNSでお付き合いいただければ幸いです。
年齢を理由に辞める場合
<文例(1)>
あけましておめでとうございます
○○様におかれましてはお健やかに新年を迎えられていることと存じます。
私も高齢になり、文字を書くのが大変難しくなってまいりました。
毎年の年賀状も今年限りで失礼したいと思います。
誠に勝手ではございますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。
あけましておめでとうございます
昨年は大変お世話になりました
私も今年で還暦を迎え
人生の節目ということで
誠に勝手ながら年賀状による
ご挨拶を本年限りで
最後とさせていただきたく存じます
今後は電話などでご挨拶など
させていただけましたら幸いです
皆さまのご多幸とご健康を
心よりお祈り申し上げます
年賀状がもたらす「つながりの象徴」
年賀状は、新年を祝うためだけではなく、人と人とのつながりを感じるための特別な手段です。デジタル化が進んでいる今だからこそ、手書きや印刷された年賀状を受け取ることで感じる、温かみや人との距離の近さが心に染み渡ります。年賀状には、相手が時間をかけて準備し、手元に届くというプロセスがあります。その一枚一枚が「今年もよろしく」という気持ちを形にしているのです。SNSでは感じられない、紙媒体ならではのぬくもりや安心感があるため、もらったときの喜びは格別です。
「季節の挨拶」としての大切さ
年賀状は、新年の挨拶として、一年の始まりに感謝の気持ちを伝える貴重な機会です。友人や家族、ビジネスパートナーへ新しい年への期待を込めて送るこの文化は、他国にはあまり見られません。年賀状を通じて、日頃なかなか会えない方々へも、季節の挨拶として気持ちを伝えることができます。年賀状じまいを考えている方でも、年に一度の大切なご挨拶として、ぜひこの機会を活用してみてください。
年賀状は「特別な存在感」を持つもの
年賀状は手元に残る特別なメッセージとして、送られた人の心に深く刻まれます。SNSのメッセージは一瞬で流れてしまうことが多いですが、年賀状は飾ったり保存したりでき、見返すことができます。手書きのメッセージや、写真付きの年賀状は、送る側も受け取る側も特別な気持ちになれるものです。年賀状じまいが増える中、こうした特別な形でのご挨拶を受け取ることで、日常の中により豊かな彩りを加えられるでしょう。
年賀状を続けるメリット
年賀状には、いくつかの具体的なメリットもあります。
○心の交流が生まれる: メールやSNSでは伝えきれない温かみを、年賀状は形にして伝えることができます。たとえば、少し疎遠になった友人や、久しく会っていない親戚へ年賀状を送ることで、また関係が深まるきっかけとなります。
○思い出に残りやすい: 毎年の年賀状が積み重なれば、それは一つのアルバムのようなものになります。子どもの成長記録や、家族の出来事が記録され、時が経って見返すと、そのときの思い出がよみがえります。
○新年の活力になる: 送られてきた年賀状には、たくさんの新年の挨拶が詰まっています。そのメッセージが、新しい一年の活力となり、前向きなスタートを切る手助けになるのです。
新しい楽しみ方の提案
年賀状の楽しみ方も時代と共に変化しています。最近では、デザインの選択肢が増え、オリジナルデザインを簡単に作成できるサービスも充実しています。
○キャラクターや写真を取り入れる: ご自身で撮影した家族写真や、好きなキャラクターを入れたデザインで、オリジナルの年賀状を作成する楽しみを味わえます。
○特典やキャンペーンを活用: 年賀状印刷を行うサービスでは、さまざまな割引や限定デザインを提供しています。キャンペーンを利用すれば、手軽に年賀状を作ることができ、コストも抑えられます。
年賀状じまいを考えている方へ
「年賀状じまい」を考える方も増えてきましたが、年賀状を送らないことは、人との繋がりの一つを手放すことにもなりかねません。「毎年続けてきたから」「わざわざ出すのは大変」などと考える方も多いかもしれませんが、年賀状にはその一手間以上に得られる大きな対価があります。やめてしまうと積み上げてきたよい関係を取り戻すのが難しくなる場合もあるので、今一度「年賀状じまい」する前に、その価値を見直してみてはいかがでしょうか。
年賀状じまいをしなくても簡単に年賀状を出せる!
「年賀状じまいを考えているけど、なんだか寂しい気もする」「人付き合いがなくなっていくことに、少し不安な気持ちもある」と感じている人は、手軽に年賀状を作成できるネット印刷サービスがおすすめです。
ネット印刷サービスとは、インターネットから専門業者に依頼して印刷してもらうサービスを指します。
好きなデザインを選び、差出人データなどを入力して注文するだけで完了です。業者によっては、写真などオリジナルの画像を印刷してくれるケースもあります。
さらに、ネット印刷には以下のようなメリットがあるのでご紹介します。
印刷するための機器が必要ない
ネットで注文するだけなので、プリンターやインクなどが不要です。豊富なテンプレートの中から選ぶことができるので、選ぶ楽しみもあります。
作成にかかる時間を節約できる
ネット注文なら、デザインを選んで注文するだけで完了します。 短時間での作成が可能で、数日中に自宅に届けられます。
さらに、年賀ハガキを買いに行く時間と手間も削減できます。また、書き損じなどがないため、「ハガキが足りなくなった」というトラブルを防げます。
「忙しくてなかなか年賀状が作成できない」「体力的に年賀状を作成するのが大変」という方におすすめです。
宛名書きも注文できる
多くのネット印刷サービスでは、裏面だけでなく宛名印刷にも対応しています。両面印刷された年賀状を受け取れるので、時間の節約にもなるでしょう。
投函代行サービスもある
業者によっては、宛名印刷した年賀状を代わりにポストに投函してくれるサービスもあります。
作成・印刷・投函の手間を一気に節約できるので、とても手軽に年賀状が作成できます。
まとめ
年賀状はただの挨拶ではなく、特別な年始の文化として、人と人をつなぐ存在です。一枚のカードには、送る側の思いと受け取る側の喜びが詰まっています。年賀状じまいが話題になる今だからこそ、もう一度その価値を見つめ直し、送る楽しみや、受け取る嬉しさを感じてみてください。新しい一年を迎えるにあたって、大切な人へ年賀状を届けることで、心温まるひとときを作り出しましょう。
記事の監修者

1954(昭和29)年 東京品川生まれ。手紙文化研究 、コラムニスト 、イラストレイターとして幅広く活躍。
古今東西、有名無名を問わず、各種手紙に取材し、手紙の在り方、表現の工夫、コミュニケーションの本来について、日々探求を続けている。