コラム

社会人らしい年賀状を出してみよう! 書き方の基本やマナーを解説

2025.01.15
社会人らしい年賀状を出してみよう! 書き方の基本やマナーを解説

社会人になると、メールやSNSではなく年賀状で新年の挨拶をしたほうがよい関係もふえてきます。
しかし、いざ年賀状を出すとなると、何に気をつけたらいいのかわからないことも多いのではないでしょうか。
ここでは、社会人として恥ずかしくない年賀状のマナーについて説明します。新社会人の皆様はもちろん、すでに社会人として年賀状を出し慣れている方も、今一度マナーを確認する機会にしてみてください。

社会人になったら年賀状でつながりを大事にしよう

社会人として仕事をする上で、実務能力と同じくらい重要なことに、人とのつながりがあります。
そのため、社会人になったら、公私に関わらずすべての人間関係は丁寧に扱うべき資産だと心得る必要があるでしょう。
年賀状は、人とのつながりを円満かつ円滑に保つことのできるツールのひとつと言えるでしょう。

社会人なら知っておきたい年賀状の書き方の基本

年賀状には書き方の基本があります。せっかく年賀状を出しても、基本をしっかりと押さえておかなければ、相手によってはマイナスの印象を与えてしまうこともあるのです。
まずは、年賀状の書き方の基本を知っておきましょう。

宛名の基本

住所は省略せず、都道府県、マンション/アパート名、部屋番号までしっかり書きましょう。
住所の省略は失礼にあたる上に、はがきの誤配や遅配の原因にもなります。

取引先の相手へ送る場合は、会社の住所に続けて、会社名-部署名-役職名-氏名-敬称の順で書きます。
「○○会社 △△部 部長 田中一郎様」のように記入するようにし、「田中一郎部長様」とは書きませんので注意してください。

本文の基本フォーマット

年賀状の基本フォーマットは、「賀詞+謝辞+日付」です。
賀詞とは新年の挨拶のことで、「謹賀新年」「恭賀新年」などが代表的です。

こうした賀詞は4文字のものを使うようにしましょう。
「賀正」「賀春」など2文字のものは基本的に省略形のため、目上の人に送るのは失礼とされています。
4文字以外であれば、「あけましておめでとうございます」はオールマイティーで誰に対しても使える賀詞です。
また、「謹んで新春のお慶びを申し上げます」なども、丁寧で好印象となるでしょう。

続いて、「旧年中(昨年)はお世話になり、誠にありがとうございました」など、謝辞を記載します。
似ている言葉として「去年」がありますが、「去」と言う言葉は別れを想起させ、新年にはふさわしくない忌み言葉とされていますので、使わないようにしましょう。

そして、年号や日付(20○○年元日、令和○年元日)も忘れてはなりません。
元日という日付は1月1日にしか使えないため、元日に確実に届くように年賀状を出しましょう。
もし元日に届かないとわかっている場合には、元日の代わりに「一月」「正月」などと書いておきます。

社会人なら知っておきたい年賀状マナー

社会人らしくスマートに年賀状をやりとりするために、知っておくべきマナーがあります。ここでは特に重要なものをいくつかご紹介します。

社内では、年賀状を出していいか確認をとっておく

会社によっては、社員同士の年賀状のやり取りを禁止している場合があります。
わからないときは総務などに確認しておきましょう。

送る相手に合わせた内容を心がける

送る相手との関係性と内容がちぐはぐにならないように気をつけましょう。
たとえば、実務でほとんど関わりのない相手に、「ご指導ありがとうございました」などと書くと、適当に書いている印象を与えてしまいます。

忌み言葉は使わないなど基本マナーを押さえる

忌み言葉

年賀状はおめでたいものなので、不吉なことを連想させる「忌み言葉」を使うことはNGです。
たとえば、「枯れる」「倒れる」「失う」など、マイナスイメージのある言葉は使わないようにしましょう。

また、年賀状の文面は句読点を使いません。
そのため長くなると読みづらいので、簡潔にまとめるようにしましょう。

なお、書き間違いなどは修正ペンなどで直さず、面倒でも新しく書き直すようにしてください。

社会人らしい年賀状にするためのポイント

社会人は、社会において「精神的にも、経済的にも、自立したひとりの大人」として見られます。
年賀状からもそうした印象がきちんと伝わるように、以下のようなことに気を配ると良いでしょう。

自筆の一言コメントを添える

印刷された内容だけでは、やや味気ない印象になりますので、ぜひ自筆のコメントを添えましょう。
「昨年は○○プロジェクトで大変お世話になりました より成長した姿をお見せできるよう精進してまいります」など、オリジナリティのある内容で、さらに前向きなものであれば、より好印象です。

きちんとデザインされ、印刷のきれいな年賀状にする

年賀状を丁寧に選んだか、心をこめて作成したか、ということは案外相手に伝わってしまうものです。
デザインもどんなデザインを選べば無難か悩んでしまう方も多いでしょう。
「郵便局のプリントサービス」ではデザイン豊富に用意されており、自宅で印刷するよりもきれいな年賀状を作成することができます。
自分できれいに作成・印刷することに自信がない場合は、年賀状作成ツールなどを利用するのもひとつの方法です。

例えば「郵便局のプリントサービス」であれば、WEB上で年賀状の作成から印刷(オプションで宛名印刷も可能)、投函代行までをワンストップで注文できます。

社会人になり何かと忙しい年末に、こうした効率の良い年賀状印刷サービスの利用も検討してみてはいかがでしょうか。


郵便局のプリントサービスはこちら


「一年の計は元旦にあり」と言われる通り、仕事上でも良いスタートダッシュを切るために、年賀状のやり取りはきちんとしておきたいものです。 社会人の年賀状の書き方やマナーは上記を参考にしてみてください。

記事の監修者

中川 越〈なかがわ・えつ〉

1954(昭和29)年 東京品川生まれ。手紙文化研究 、コラムニスト 、イラストレイターとして幅広く活躍。
古今東西、有名無名を問わず、各種手紙に取材し、手紙の在り方、表現の工夫、コミュニケーションの本来について、日々探求を続けている。