コラム

年賀状で結婚報告はアリ? 報告の際のマナーや書き方をご紹介

2025.01.15
年賀状で結婚報告はアリ? 報告の際のマナーや書き方をご紹介

結婚をした時、「年賀状で結婚報告をする」のはアリなのかナシなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
一体どの程度の間柄なら、年賀状で結婚報告をしても問題ないのでしょうか。今回は、結婚報告を年賀状で報告する際のマナーや書き方などをご紹介します。

年賀状で結婚報告はアリ?

結婚報告を兼ねた年賀状を送ること自体は、マナー違反ではありません。
ただし、結婚報告は直接会って伝えるのが本来の礼儀ですから、特に会社の上司など、目上の人には直接自分の口から伝えることをおすすめします。

とはいえ、直接報告するといっても、すべての知り合いに報告するのは難しいものです。特にしばらく連絡を取っていない人や、年賀状でのやり取りだけの人などは、年賀状を利用することで、さりげなく自然に結婚報告ができるでしょう。

また、結婚式に招待したけれど、都合が悪くてこられなかった人などにも、写真入りの年賀状を送ると喜ばれるはずです。

送る時期には注意しよう

年賀状で結婚報告をするのは問題ありませんが、送る時期に関してマナーがあるので注意しましょう。
結婚報告のハガキは「入籍または結婚式の後、1~3ヶ月以内」を目安に送るのが一般的です。

そのため、9~12月に入籍または結婚式をしたのであれば、年賀状で結婚報告をするのも問題ありません。
ただし、入籍から結婚式から年賀状を送る時期までの期間がそれ以上に長く空いてしまうようであれば、結婚直後に報告した方がよいでしょう。

元日に届くようにしよう

年賀状で結婚報告をするのであれば、原則として元日に届くようにするのが一番です。
郵便局では、年賀状の受付期間を設けており、「12月15日~12月25日の最終集荷」までに投函すれば、元日までに配達してもらえます。

もし25日までに間に合わなかった場合は、「松の内」までに届くようにしましょう。以下は投函時期と届く時期の目安です。


年賀状を出す時期

年賀状が届く時期

12/15~12/25

元日

12/26~12/28

三が日

12/29~1/5

松の内


松の内とは、門松などの正月飾りを飾る期間を指します。地域によって差があるとされ、一般的に関東は1月7日、関西は1月15日までのところが多いです。

1月8日以降に投函した年賀状には消印が押されます。通常、年賀状には消印が押されないため、12月15日~1月7日までに送るようにしましょう。

結婚報告を兼ねた年賀状の文例

ここでは、結婚報告を兼ねた年賀状を送る相手別の文例をご紹介します。

結婚式に出席したもらった人向け

結婚して初めてのお正月を迎えました
昨年は大変お世話になりました
またお忙しい中 私たちの結婚式にご出席くださいまして本当にありがとうございました
皆さまの健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
本年も何卒よろしくお願いいたします

新年おめでとうございます
昨年は私たちの結婚式にご出席いただき ありがとうございました
おかげさまで 夫婦として初めてのお正月を迎えることができました
皆さまの温かいご祝福を胸に 幸せな家庭を築いていきたいと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします

結婚式に出席してもらった人には、「出席していただいたことへの感謝」を中心に書きます。さらに上司や恩師、同僚や友人、親戚ごとに分けて、言葉遣いを変えるのもよいでしょう。

結婚式に出席していない人向け

・結婚報告は済ませた人向け

結婚して初めてのお正月を迎えました
昨年は大変お世話になりました
またお忙しい中 私たちの結婚に際しまして温かくお祝いくだり
本当にありがとうございました
皆さまの健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます

結婚報告を済ませている人は、なんらかのお祝いやプレゼントをいただいているケースもあります。
その場合は、感謝の気持ちやこれからのお付き合いに対しての表現を入れることをおすすめします。

・結婚報告をしていない人向け

謹賀新年
私どもは昨年○月○日に結婚し 新しい人生をふたりで歩み始めました
これからは力を合わせて 温かい家庭を築いていきたいと思います
本年もどうぞよろしくお願いいたします

結婚報告をしていない人は、日頃はあまりお付き合いがない人が大半だと思います。
そのため、軽い近況報告でさらっと触れる程度ですますことをおすすめします。

結婚式をしなかった場合

結婚して初めてのお正月を迎えました
昨年は大変お世話になりました
本年が○○様にとって素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げます

近年では、入籍のみの結婚も増えています。その場合は、結婚報告をすませている人とそうでない人に分けて、文例を組み立てることをおすすめします。

喪中の際には結婚報告は避けよう

身内に不幸があった場合は、結婚報告は避けましょう。可能であれば、年賀状受付開始期間の12月15日までに喪中ハガキを出します。

まとめ

年賀状で結婚報告をすること自体は、何の問題もありません。
重要なのは、相手が受け取った時に嬉しくなるような文面を意識することが大切です。基本のマナーを覚えておきましょう。

記事の監修者

中川 越〈なかがわ・えつ〉

1954(昭和29)年 東京品川生まれ。手紙文化研究 、コラムニスト 、イラストレイターとして幅広く活躍。
古今東西、有名無名を問わず、各種手紙に取材し、手紙の在り方、表現の工夫、コミュニケーションの本来について、日々探求を続けている。